合格を目指せる試験勉強法の本質とは

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2026年5月30日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌は合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。

技能的な記憶を確実にのばせる方法はどうされましたか

こんにちは近藤哲生です。前号の主題は技能的な記憶を確実にのばせる方法。例えば計算問題をサクサクとける技法の記憶をより強くして、試験本番で設問を前にした瞬間に正答を目指して手がサクサクと動く自らを確立すること。その要は質より量で過去問の周回を続ける。すると有る時に腑に落ちる。やれば解るノウハウでした。

一方、時は既に今月も月末を迎え夏期の本試験に臨む受験生において勉強の追い込み期も終盤です。勿論「エッ、終盤って言うケド、7月末の受験ならまだ2か月もあるわよ」と違和感を覚える向きもあるでしょう。だが、時は飛ぶように過ぎる、光陰矢の如しでもある。加えて何があるか分からないので、油断は禁物なのです。

例えば、職場であるあるな出来事の1つは、仕事に急襲されること。クレーム対応が連発して休日出勤まで余儀なくされる。それはなくても「支社が大変な状況に追い込まれて応援を要請してきたよ、済まんが長期出張を頼むよ」と勉強のルーティンを狂わせる状況が降ってくる。このようにして勉強ができなくなってしまう。

そうした不測の衝撃に対応できる時間的な緩衝を設ける為に油断することなく仕事で常識としてきた前倒しのアクションを試験勉強にも適用したい。一級建築士試験の受験生で言うなら、特に、法規や構造など苦手科目は、これをあとひと月で仕上げる前倒しを実施するのが賢明です。こうした備えがあれば憂いなしなのですから。

試験勉強の追い込み期にあるあるな苦悩

その一方、こんな悩みも漏れ聞こえる期間でもある。
「勉強をどうしようかと超焦る」
「苦手の克服で良い方法を知りたい」
「知人の勉強法と違う学習法に不安を覚える」
では、この時期にもやるべき本質的な試験勉強とは何だろうか。

その答えは「これだけ要点集」や「これだけ合格問題集」などの目新しい教材に手をつけることでは決してない。勿論、それらも題目通りの効果をもたらすものであり詐欺的な書籍でないから販売もされる。だが、新しい教材に慣れることは貴重な時を浪費させる。そうするのでなくもっと安価で確実に効果的な方法がある。

×を○に変えろ

その方法は自前の過去問集のなか誤答を正答に変えること。これは試験勉強の最初に行うことであり最後まで続けることでもある。試験勉強の目的は合格点を取得すること。その目的の到達度は常用する問題集の正誤率で計れる。資格試験の本試験において設問の8割は過去問の組み合わせ。過去問の周回で正答率を右肩上がりにする。

そうする勉強が、合格を目指す試験勉強のαでもありΩでもある。仮に過去問の周回で正答率を百%にしたとすると、本試験の設問は8割が過去問の組みあわせだったから、各受験科目で自ずと8割の得点取得が見込める。過半の得点を合格とする各受験科目と7割超を合格とする総点、それぞれの基準を自動的に満たせる。

だから、兎にも角にも、目新しい要点解説集やこれだけやれば合格とする新たな特選過去問集に手を出す愚行に及んでは駄目。それらは要するに過去問集の焼き直し。従来、自前の過去問集と本質的に変わるところがない。今まで使ってきた一冊の過去問集を周回し続けて、誤答した設問を次の周回で正答できる勉強に取り組む。

誤答した設問はこれの解答解説を改めで読解する。読解は文章を読んでその意味を理解する行為であって流し読みでは決してない。その意味は決して抽象的なことでない。何故、何を、どのようにする、以上の論理つまり根拠と論拠から導出される結論の理路をいう。例えば構造計算で指定点の撓み量を求める一連の手続きである。

誤答を正答に変える具体的な手法

×を○に変える本質的な試験勉強は過去問の周回をただ機械的に進めるのでない。勿論「四の五の言わずにやり続ければ良いよ」でもある。ついコスパやタイパに傾注しがちなご時世にあっても、そうし続ける行為が脳内にある臨界点をもたらすと、誤答を正答にかえる勘所が一気に体得できる状況は到来する。

だか、受験生が有する合格の可能性は無限であっても、受験生が有する時間は飽くまで有限である。試験日翌日から次の合格を目指して勉強を再開しても1年、52週即ち365日しかない。コスパやタイパに傾倒せずとも効率的に誤答を正答に転換できるに越したことはない。ならば困った時の神頼みをするのか。まさかね。

何はなくともPDCA

神仏にすがって合格できれば受験生の誰もが苦労はしない。そうするのでなくこれも既知であるが実践する事で効果を実感できる方法として推奨できることが言わずと知れたPDCAである。計画、実行、確認、調整を目標に達するまで勘や記憶でなく記録に基礎付いて円環すること。何時、何を、どのように誤答したかメモする。

何か新しく記録帳などを作らずとも良い。そうする暇があったら、誤答したら読解するはずである解答解説の隅にでも「○月○日、反力算定、計算ミスで誤った」と書き込むか、書き込むのが嫌ならば、その記録をした付箋紙でも貼り付ける。これはデジタルで行うよりアナログの手書きが手間いらずで記憶にも残り易くお勧めだ。

その記録を素に、誤答を正答に変える要点を忘れかける頃に、これに関わった過去問を解き直す。再び誤答したら落ち込んでないで同様に記録する。正答したらこれで終わりしない。正答したコツを忘れかける頃に、当該の設問を解き直す。誤答を正答に転じて、正答が続くように過去問を周回する。これが試験勉強の本質である。

誤答を正答に変える勉強法とは

前述までに「×を○に変える簡単な方法で合格できるのか」と苦言を述べる人が想定される。だが、私は「簡単な」と決して述べなかった。「簡単」は苦言を呈する方が秘める願望の露呈だ。勿論、そうであるに超したことはない。しかし、「簡単」に誤答を正答に変え得るのであれば、受験生の誰もが苦労はしない。

誤答したら、これに関わる解答解説を読解するのだが、読解は流し読みでなく、読んでいる文章の主張、例えば解法の根拠と論拠とから導出される手法までを読む事で解することだった。根拠や論拠をなす語彙に不明があればこれに関する文章も読解すべきだ。法令集や参考書を自ずと読解するに至る。指数的に読解対象は増える。

コスパの良さはPDCAの後から到来する

1つの誤答を正答に転じる為に、1つの解答解説を読解する行為が更に多くの読解を求めて止まない。「それって面倒じゃネ」とは実にご賢察である。そう「それって簡単じゃなくネ」なのである。であるから時間も要する。「それじゃコスパ悪くネ」と苦情を言いたいだろう。だが、コスパが良くなるのは結果的なことだ。

正答に至る過程が求める多量の読解をPDCAに基礎付いて循環し続けていると、知識の記憶が定着する、次第に読解量も低減してくる。またそれが低減しなければ、まともな読解もできていない。そうではなく、読解の為の読解をまともに行えば、始原である解答解説の読解も短時間でなし得る。その時に始めてコスパが良くなる。

「それって特別な方法じゃなくネ」はこれまたご洞見である。決して特別ではなく全く平凡だ。その退屈さに呆れて不合格になった受験生が取り組まなかった。逆に合格した受験生は退屈だろうが面倒だろうがコツコツと誤答を正答に転じる勉強を継続した。結果、各科目と総点との取得した。両者の違いを創る違いはそれだけだ。

×を○に変え続ける勉強に健闘を祈る。
GoodLuck