一級建築士に合格したいなら過去問中心で法規から始めろ

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年9月13日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

習慣に連鎖して勉強してみてどうでしたか

こんにちは
こんばんは元気ですか。
NLP資格試験コーチの近藤です。

前号は「習慣の形成とその維持に関わるその仕組みの活用」の実践をご提案しました。その実践を始められた皆さんはそうされていかがでしたか。勿論「またうまくできないよ」かも知れませんね。しかし、大丈夫、うまくできるようになります。既存の習慣も始めはそうでも暫く続ければ無意識にできるようになったのですから。

さて、一級建築士の学科試験で合否通知も届いた頃。不合格者だった貴方は試験の成績を通知で確認されたはず。悲歎にくれたいお気持ちは察するに余りある。お気の毒である。一方、次の合格を目指したいならば、有限な時間を視野に入れて試験勉強を再開すべきでしょう。勿論、以下のようなお嘆きも拝察できる。

「過去問をもう少し極めていれば」
「総点の不足で不合格なんて超ムカつく」
「やっぱり法規が足切り点に引っかかって駄目か」
「法規がもうちょい点を取れてれば合格だったはず」
「構造も得点を伸ばせてたら総点クリアできたのに」

お嘆きの主旨はいかにもの内容ばかりだ。後悔先に立たずだが、これを合格を目指す為の糧にできれば、次に初受験を迎える受験生に対して大きな優位を保てる。勿論それができるか否かによって、次の受験結果が明確に左右される。だが「それができれば苦労はしない」と言わんばかりに勉強を再開しない人が散見される。

再受験の有利さに胡座をかいた者の末路

曰く「再受験の有利があるから年明けからで良くね」と今年一杯は憂さ晴らしに当て込む諸氏が散見される。そうでなくても日頃の多忙さが「勉強までしてるって無理してない?」と勉強に使えるはずの休日も貴方をベッドから離してくれない。「気晴らしした方が良いよ」とスマホ弄りをさせてくれる。

そうした悪習慣は、これが他に連鎖つまり自動的に次をさせる仕組みからして、次々と貴方に動画を見させたりゲームをやらせたり飲酒をさせたりしてくれる。酒は飲まなくてもチャットに現を抜かさせたりテレビ視聴にハマらせたりしてくれる。貴方の貴重な時間をセッセと無駄にしてくれるぞ。

そうして時間を浪費した自分を認知した頃、後悔先に立たずの状況に追い込まれる。その頃には忘却が合格に資する貴重な知識をスッキリと忘却させる。もう手遅れだ。再受験生の優位性を物の見事に遺棄してくれる。やれやれ実に困った状態だ。これに陥らない為には、今日からでも試験勉強を再開することだ。

今回は資格の試験勉強、その再開の仕方を再確認しよう。

結 論

それは、貴方が一級建築士の受験生であり、最終合格の第一関門である学科合格を目指すならば、過去問中心に科目を法規と構造を中心にして勉強を早急に始めることだ。いかがだろうか。勿論「その両方って無理ゲー」との異論があることは拝察できる。仮にそうならば、過去問中心で法規から勉強を始めることをお勧めする。

公開情報を徴するに、過去問を中心に勉強をしてその解法を体得すれば、各受験科目の合格基準点として規定される過半を超えた得点が可能だ。かつ、総得点の基準点も規定される90点前後をほぼ10点超で得点できる。難易度の高かった年でも総得点の基準を楽に超えて得点できた。ギリの合格でなく余裕のそれが可能になる。

過去問を中心に勉強をしてその解法を体得する有用性

過去問を中心に勉強をしてその解法を体得すれば、特に多くの受験生が苦手意識を覚えがちな構造と法規は、他の科目が満点を20点から25点であるのに対して満点が30点だ。構造でも8割、法規は9割超えの得点ができる。総点の積み上げに極めて有用だ。後者は更に設計製図の合格に必須な知見を与える。

その法規は選択肢の殆どが過去問の組みあわせ。例えば令和5年で全ての選択肢が新出だった設問は1問。その選択肢の2肢が新出だった設問は3問。その1肢のみが新出だった設問は15問。その全てが過去問の組みあわせた設問は11問。後の2者は過去問の知識が有れば得点可能。前述の得点が可能だ。他年も同様である。

さて満点近くを法規で稼ぐ方法だが、これはご案内の通り。最低でも過去10年分の過去問を繰り返し解く。その過程で過去問の知識やその解法を理解し体得する。身も蓋もない勉強法でこれだけだ。「満点近くの点数はいらない」とお考えでも、前述のようにすれば、少なくとも科目の合格基準を超えることは楽勝だ。

生成AIに駆逐されない生存戦略とは

更に、言うまでもない事実だが、学科試験の法規は建築士の業務に於いても不可欠な知識を貴方にもたらす。例えば、流行の生成AIは的確なプロンプトとその組みあわせであるメタプロンプトを的確に入力することでこれを活用できる。建築士の業務でこれを活用する為の素養を学科試験の法規で得ておくことは実に有用だ。

でも「ギリの合格ってコスパが良くない」とした目論見どおりに一級建築士の資格取得を果たしたとしよう。ギリの知識だけを得た建築士となったとする。さて貴方はどうなるか。生成AIは、法規と言う建築士の根幹的な知識の貧しさから、これを活用するプロンプトをサクサクと作れない貴方を淘汰しにかかる可能性が大だ。

現実的に言えば、ギリで合格の建築士は、生成AIを手足の如くに活用できる建築士の根幹的な法規の知識を有する同僚や後輩、または同業者に大きく遅れをとる。その人たちはAI活用で楽に人数倍の仕事が可能になる。結果、窓際の使いぱしりに甘んじるか、独立起業をしても食いっぱぐれる。淘汰される怖れが大だ。

ギリで合格してもAIは使えなくない?

ここで例えば「ギリで合格してもAIが発達するから楽に使えなくない」とのご想像は拝察できる。確かに、例えばChatGPTは適切なプロンプトを組み込むことができれば、それを入力して数秒のうちに設計予定の建築物に関わる法令チェックを法令番号付きで出力してくれる。人が数時間を要する仕事をほぼ瞬時に終わらす。

しかし、「使える」とするのは短見だ。AIは発達しても所詮は誤りを犯す人間が作った。確率や統計に関わる行列演算をして考えたフリをする機能だ。人に似て幻覚を見ているかのようにもっともらしい虚言を密かに紛れ込ませてたちが悪い。ギリで合格した知識ではその虚偽になかなか気付ない。AIを使えないのだ。

過去問中心に法規の勉強をする方法とは

暗い話になって済まない。本筋に戻ろう。過去問中心に法規の勉強をする方法は、ご案内の通りだ。最低でも過去10年分の過去問集を記憶の仕組みに則した時間的な間隔をおいて最低でも5回解く。その過程で正誤を確認する際して解答解説を必ず読解する。以上で誤答した過去問はこれに正答できる知識や解法を暗記する。

そう聞いて例えば「過去10年分の過去問って1,250問で、1問に4の選択肢だから、5,000個も覚えるのってムリ」とご反発だろう。だが実はそれも楽勝だ。最過去から解き始めると、過去問は後になるほど解きやすくなる。前述のように殆どの設問は過去問の組みあわせ。過去問は解けば解くほど解法を楽に覚えられるからだ。

付け加えるが、過去問中心の構造の勉強法はこれを進める方法も同様だ。そうする事で難易度が高くても7割超え得点が可能になる。総点の積み上げに大いに貢献する。つまりより確実な学科試験の合格に寄与する。よって、クドクドと年寄りの役割として、構造と法規の勉強を過去問中心で早急に始める事をお勧めしたのだ。

次の合格を目指した試験勉強の再開に健闘を祈る。
GOOD LUCK!