応用力の養成には逆向き勉強法だ

「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年3月8日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
合格を目指す貴方にその型を提案することで合格達成を支援します。

確認テストをしてどうでしたか?

こんにちは。
NLP資格試験コーチの近藤です。

3月も週明けに中旬となる。
桜の開花予想が報道でも俎上に上がる頃。
繰りかえすが今夏に受験予定ならば勉強は最終局面。

例えば7月に建築士、8月に社労士、それの受験する方ならば、資格試験は設問の7割が過去問の組みあわせから出題されことから、それらに正答できれば各受験科目に設定される約6割に設定される合格基準を満たせる。相対評価で合否が決まる前者でも、そうできない受験生よりも学科試験の合格を確実にできる。今の局面は合格を目指す者に繰り返し過去問を解いてこの解き方を覚えよと示唆する。

その局面でも有効な方法は、「エビングハウスの忘却曲線」が1時間後に人は銘記したはずの学習内容の大半を忘れると教える事実を加味して前回にご案内した勉強の締めくくりに確認テストをすることだった。もちろん、それをすることは、基礎力を有した受験生にそれを想起させて記憶を強化することから有用だ。しかし、基礎力が脆弱な受験生に以下の悩みを誘発する。

「確認テストをする度に知識のなさにウンザリする」
「覚えたツモリでも確認テストでそうでもないと解って悲しい」
「確認テストで誤答した問題の解答解説を再読してもよく解らないのが嫌」

覚えたツモリが本当であることや、解答解説を上手く理解できることも基礎力の強靱さが支える。翻って以上のような言説は、基礎力の脆弱性が露呈した声としてご相談メールやコーチングで聞こえてくる。やれやれ、この時期に及んでその悩みはどうしたものか。これをどうにかしないと合格を目指せない。
今回は基礎力を早急に固める勉強法を再確認したい。

結 論

その勉強法は逆向きの学びだ。「確認テストでも誤答が多いなら、法令集や参考書を最初から読み直せばいいのよね」と受験期が迫る時期に決してこれをしない。そうではなくて過去問とこれに正答することに資する参考書や法令集の記述とを何らかの方法で関連付けるリンキング勉強法を完了していることを前提に、確認テストでも誤答した問題だけリンキングした記述に遡及する。

過去問を解くことは即ち基礎知識の組み合わせである応用力を確認する事だった。法令や計算法など基礎知識をある程度に有する受験生ならば、誤答した過去問や確認テストでウッカリ再誤答した過去問の解答解説を読解することで、すでに法規や基礎的な計算法などの基礎情報のあることから、誤答した設問に正答する為に必要な基礎知識を理解できてこれを再吸収できる。

基礎情報の足りない受験生はどうする?

しかし、基礎情報の足りない受験生は、過去問や確認テストで誤答した後に読み理解すべき解答解説つまり過去問の解き方を読解すること、さらに理解することが困難になることは多いにあり得る。過去問の解き方は、基礎知識の組みあわせで理路を構成する。これを理解する為の法知識や基礎的な算法を完全に暗記していなくても既に理解していることを前提とするからだ。

であるから、応用力を発揮できないつまり基礎力の弱さを痛感して基礎知識の構築が喫緊の課題であると認識できた状況下、「基礎力になるからって法令集なんか読んでられんネ」と受験勉強の初期に抱きがちだった認識でなく、「この過去問ってここが解ってなからまたダメなんだ」と誤答を繰りかえす痛みから関連付けた基礎情報の記述を大切さ認識できる。

痛みを覚えた時だから使える脳の特性

脳の特性とは何か。それは不快を避けて快感を求める性質だった。例えば、痛みを避けて気持ちよさを求める。それ故に、薬物に依存すると、禁断症状の不快さを避け薬物の快感を求めて更に依存を深める。「ゲッ、オレ・アタシは薬中じゃないし」とひかれそうだが、事実ゲームやスマホに依存することも同様に機能する。実はこの機能は受験勉強にも使える。受験生がなるべき勉強依存症になれる。

「過去問にまた×なのは嫌!」から「過去問が○って楽しい!!」、左様に不快を避けて快感を求める脳の特性は資格試験の勉強にも適用できる。これを使う方法が、先にご案内のように誤答を繰りかえして基礎力の欠如を露呈した過去問から基礎力を構築する情報へと遡及する逆向き勉強法だ。これをすると基礎情報の有用さも再認識できる。次々と難関資格試験に合格する河野玄斗氏のようにもなりたければなれる。

キルケゴールの言葉から解る試験勉強のコツ

そう言えば、こんなことを思い出した。
デンマークの哲学者、思想家、実存主義のキルケゴールの言葉だ。

Life can only be understood backwards; but it must be lived forwards.
人生は後ろ向きにしか理解できないが、前向きに生きなければならない。

前を向いて目指すしかない受験勉強だから、逆向きに理解できる知識の有用さが認識できると言うものだ。ここまではいかがだろうか。

「なんで最初に基礎力を養える逆向き勉強法を教えないのよ」
もしかしたらそうご立腹の受験生もあるだろう。

だが、その不快さはあることをお見過ごしであったことに由来する。事実、受験勉強の初期から逆向きに基礎力を体得できるように、カンニング勉強法でデシラ(頻繁に出る問題でその解き方を知らないこと)を知って、頻出問題に関わる基礎知識の養成が必要だと認識する重要性ご案内していた。後ろ向きにしか理解できない事例がカンニング勉強法にも当てはまる方が散見されるのは悲しいが、前を向いてしか合格は目指せないのだよ。

逆向き勉強法が有用でありますように。
健闘を祈る、Good Luck!!