合格を目指せるあの記憶を獲得できる方法とは

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2026年5月22日号
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技能的な記憶の強化と拡大の調子はいかがですか。

こんにちは近藤哲生です。前号お題は「技能的な記憶の強化と拡大」でした。これは夏期の試験時期が切迫し始めるこの時期に限らず、国家の資格試験に合格を目指す受験生の場合、合格を果たすまでの期間において大きい課題。知識的な記憶は丸暗記でもどうにか片付く一方、技能の記憶は一朝一夕で獲得しづらいのですから。

その一方、技能の記憶は資格試験がこの確かさを多角的に試しにかかってくる。実際、一級建築士試験の受験生は、学科試験の法規と構造計算の設問で多角的に試される。過去問と類似の設問であっても、法規ならば異なる条等を引用する字句の検索を求める。構造計算ならば、撓み角だった過去問が撓み量に化けて出題される。

そこでコスパやタイパを寵愛する受験生諸氏の中には、この時期に「これだけ○○合格」とする書籍に手を伸ばす人が散見される。なにしろそれだけで要領良くよく技能の記憶を獲得できそうであるのだから。だが、その結果は実に悲しい。予備校をご活用の向きなら答練や模試の得点が、独学なら過去問の正答率が伸びない。

技術的な記憶に関してあるあるな惨状

講座の登壇やコーチングの際に繰りかえし拝聴したお嘆きがこれ。
「法令集の検索が上達しなくて焦る」
「構造の計算問題で解き方が身につかなくて困る」
「○○率を求めよという設問を目にすると気重になる」
いずれにしても知識的な記憶では克服できない難問である。

そこでこれまたよく拝聴してきた対処法が「法令集のひき方をジックリ理解する」「計算問題の解法を丁寧に理解しよう」「○○率の計算の原理をシッカリ理解しよう」とする学習法だ。勿論、そうする事は基礎だから有用である。だが、過去問、答練及び模試の設問は多角的に解法を求めて一筋縄で対処ができない。

実は、正答率や得点が伸び悩む受験生に共通する状況が、上記の丁寧、ジックリ及びにシッカリという一点突破的な勉強法だ。「それで何か悪いの」とご立腹の向きもあるだろう。学生時代にそう先生に諭されるのだから。だが、それで成績が伸びれば苦労はしないのが、高校や大学に限らず資格試験の受験生である。

ところが、世に言う秀才たちは、技能的な記憶に関して苦労をすると言う話を耳にすることがない。だから秀才は秀才であると言えば取り付く島もない。では、それに苦労をしない秀才あるいは得点や正答率を伸ばしている受験生はどうしているのか。今回は技能的な記憶を確実にのばせる勉強法を再び確認したい。

技能的な記憶を確実にのばせる方法

それが質より量の勉強法だ。質つまり一点突破を目指して、1つの解法を丁寧、シッカリ又はジックリと理解しにかかるのでない。そうするのでなく、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる式に様々な類題を解いて、その経験からして解き方の勘所を体得する。結果、技能的な記憶を確実にのばせるのが、質より量の学習である。

その方法は換言すれば失敗から学ぶ手法だ。対して「失敗したら駄目でしょ」と反論がある。だが、その実、人は、私たちは失敗から学ぶ。自転車の乗り方、漢字の書き方並びにかけ算の仕方、いずれにしても転んでは起き、×を貰ってやり直し、そのような試行錯誤から技能の記憶を獲得してきた。その訳は脳神経的な仕組みにある。

何かを試みて失敗するとネガな気持ちになるが、この状況は脳神経組織にストレス的な神経物質が放出される事実による。自ずと、この事実を回避すべく新たな試行が促される。つまり、不快を避けて快を求める脳機能が駆動される。但し、不快から逃げるか不快に立ち向かってこれを克服するか、その選択肢が提示される。

凡人と秀才の違いを創る違いとは

悲しいことに凡人は「オレ・アタシって頭が悪いから」と安易に前を選び「僕・私はやればできるから」と秀才は後を選ぶ。加えて、頭の悪い人はいないが、いるのは頭の使い方が悪い人だ。前者は頭の使い方を自ら悪くして、後者はそれを良くする。結果、後者は秀才たりえる。要するに頭の善し悪しでなく努力をするしないである。

努力と言うと「それって根性論ジャネ」と毛嫌いする向きがあるが決して根性論ではない。そうでなく、問題を解いて間違ったら、「次はきっと大丈夫」とそれこそ精神論に頼らない。そうではなく必ず解答解説なり参考書をジックリでなくサクッとだが読解すべき要諦を読みとり「必ず解き直し」をする。これを繰りかえす。

左記にサクットと書き記した訳を述べると、技術的な理解及びに記憶は字面で学べることよりも実際に行って学べることが多いのは皆さんもご経験のとおりだ。例えば、構造計算の問題は、例えば撓み量を求めるには○○公式を使うと頭で知るよりも、類題の過去問を幾つか解く手を動かす行為が解法の記憶を確実にしてくれる。

受験勉強は過去問の周回に始まり過去問の周回に終わる

ここまで来ると「ジャどうすれば良いワケ」とご不満な向きが想定できる。お答えするとそれが「過去問の周回」である。過去問にこの解き方を忘れる頃に再び取り組む勉強だ。陸上選手が走路を繰りかえして走るように、合格を目指す受験生は過去問を繰りかえして解く。その過程が自ずと試行錯誤による技能の記憶を与える。

受験勉強と言うと、しばしば「応用力を身につけろ」と耳にする。一概に応用力と言っても新規の設問に対するこれと、類題に対するそれとがある。他法、資格試験の設問は、この8割が過去問の組み合わせ即ち類題であり2割が新規の設問で有るから、自ずと体得すべき応用力は類題に対する当該応用力だと判断できる。

ここから、類題に対する応用力は一点突破でジックリと獲得することを目指すよりもそれこそ類題を数多く解いて誤答したら解答解説をサクッと読解して解き直す。「よく解んない」と言う暇があったら兎にも角にも過去問集の周回をづづける。質よりも量の勉強を行う。その量がある臨界点を超えると一気に技能の記憶が強化される。

そのそも資格試験の設問、例えば一級建築士にしろ社労士にしろ、本試験の設問の8割前後が過去問の組み合わせだ。その設問を年度毎にまとめて5年分や10年分にした書籍が過去問集だ。過去問集の設問分野は広けれど、類題の集積であることは間違いない。過去問集は類題集のなかの王様であるからこれを使おうと言う訳だ。

前述に「ホントに」と訝しむ気持ちは良く分かる。筆者も合格まで長い期間を過ごした日々に同様に疑っていた。だが、質より量だった。一点突破でジックリ解法を覚えようとするよりも過去問の周回に徹した時、脳内にコペルニクス的転換が訪れた。設問を見ると、スルスルと手が正答を導き出すようになっていた。うん、やれば解るよ。

質よりも量の勉強に健闘を祈る。
GoodLuck