資格試験で合格を目指せる過去問の解き方

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年9月27日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

過去問中心で法規から勉強を始めてみてどうでしたか

こんにちは
こんばんはお元気ですか。
NLP資格試験コーチの近藤です。

前号は「過去問で得点過程の完全再現」の実践をご提案しました。資格試験の勉強に於いて王道とされる過去問を繰り返して解く際の要諦だったからです。その実践を始められた皆さんはどうでしたか。

例えば「得点過程の完全再現ってムリ」かも知れませんね。しかし、それでもまた大丈夫です。後述するある方法を繰り返すことで貴方も上手くできるようになります。実際、再受験生の方ならば、それなりにある程度はそれを経験しているのですから。

余裕をカマセがちな性格にはご用心

ご用心。特に再受験生の方へ。その一部は「繰り返して勉強してきたからやり直しは年明けでイケる」などと余裕をカマセがち。コーチングをご利用の再受験生から、「そうしてしまい貴重な時間を浪費して後悔している」と繰り返し拝聴してきました。その度に時間があるから頑張る様に励ましもしました。

しかし、忘却の威力はすさまじい。過去問中心で勉強を進める際の要であった「得点過程の完全再現」のコツを、北風が落ち葉を地面から一掃する様に、余裕をカマセていた再受験生からすっかり収奪する。一方で、「オレ・アタシは再受験だからイケる」と言う無根拠な意地だけを小石の様に残します。

「年明けからでもイケる」と頑張り始めても上手くいかない。その意地があるだけに焦りが募る。例えば、「去年これって何度も解いたのに間違うって駄目ジャね」と自分に怒る。初受験の時に相当の勉強をしたのだからその分余計に己に腹立たしい。「あんなに勉強したのに忘れるオレ・アタシって何よ?!」と。

意欲低下の傾向と対策

再受験生のプライドが前述の自己叱責を繰り返す。頑張るはずだった年明けからの試験勉強の再開に、意欲低下という暗雲が広がり始める。その自覚は更にやる気の低下を招く。ドンドン泥沼にはまり込む。そうなるのでなくて、再受験生のプライドのプライドの有用な活用はできないものか。

勿論、再受験生でなくても、そうした泥沼を回避して合格を目指す為ことは、どうしたらできるのでしょうか。それは直ぐにでも過去問中心で試験勉強を始める事です。しかし、闇雲に始めたとしても過去問中心の勉強で中核であった「得点過程の完全再現」を極めることは困難。

そこで貴方も使える脳神経科学に立脚するのが得策だ。
今回は得点過程の完全再現を極める勉強法を確認していきましょう。

結 論

それが強化版リピート勉強法です。
例えば一級建築士の受験生、その多くが苦手とする法規や構造などを克服する為に有用。

実践者は上の方式で得点過程の完全再現を極めやすい。ただ科目の合格点を取るだけに留まらない。先の2科目で9割超えの得点も可能になる。総点の合格基準を大きく超えられる。各科目の合格基準を満たしかつ総点の高い受験生から合格者にする例えば一級建築士の学科試験で合否判定に於いて大きな優位を獲得できる。

勿論、総点の合格基準を設定している社労士などの試験対策にも有効。それが強化版リピート勉強法だ。強化版は下の間隔で得点過程の完全再現を行う方式。

・2回目は1回目から1日後
・3回目は2回目から3日後
・4回目は3回目から7日後

上記は3回目を2回目の1週間後、4回目を3回目の2週間後、5回目を4回目の1ヶ月後とするリピート勉強法の強化つまり短期集中版だ。

以上のように、最低でも4回の得点過程の完全再現を行う。念を入れて5回目を4回目から14日後に行われると、得点過程の完全再現を盤石にできる。「そんなんでホントに大丈夫?」との懸念も想定されるので続いて解消しよう。

得点過程の完全再現、その傾向と対策

仮に、4回目でも×問があって先の完全再現が怪しかったら、得点過程の完全再現は未定着だ。本試験でも使える長期記憶にまだ転じていない。強化版を5回目は4回目から1日後、6回目は5回目から3日後、7回目は6回目から7日後として繰り返す。繰り返しこそが脳神経科学的にして記憶の母であるからだ。

「ケド繰り返しても駄目だったのにそうするの」とご立腹であるかもしれない。確かにその憤りは合格までに長期を要した我が経験からして暗闇で鼻を触れるように解るよ。そんな状況ってホント情けないよね。しかし、諦めるのは未だ早い。得点過程の完全再現ができないには原因がある。これを解消すれば先の完全再現が貴方もできる。

むしろその原因を解消しながら行うのが過去問中心の勉強に於ける核心たる得点過程の完全再現なのだから。その原因を解消する方法は次のステップだ。「コレって前にも読んだんじゃ?!」とはご賢察の通りだ。しかし、余りにも基本的である故にこれを蔑ろにしがちだ。なので繰り返して強調する。

強化版リピート勉強法の詳細

1回目から4回目を下のステップで実行する。

1.過去問(×問)を解いたら直ちに○つけをする
2.×問題の解答解説を一言一句も漏らさず読解する
3.その読解中に曖昧だった語彙や用語は全て調べて理解する
4.次に解答解説の要点を自分的に書き出したり暗唱したりする
5.暗唱の状態が良ければ×問を解き直す

1回目から4回目で上の1~5全てを行う。×問がなくなるまで繰り返す。と聞くと「そんな何度も繰り返す時間が無くてムリ」と反発を覚えるだろう。しかしそれはやらず嫌いだ。実行してみると分かる。2.~4.が正しくできていれば、5.はサクサクとできてしまう。強化版も回が進む程に時間を使わずに済むのだよ。

「ジャ、2回目や3回目では×問だけ解けば良いよね」と省力に励む向きが想定できる。だが、そうするのでなくて、2回目以降も○問も含めた全問を解くことから始める。前回に○だった問題も得点過程の完全再現に拘わる記憶が薄れる場合が少なくない。この対策として解答解説の記憶を回復し強化する為だ。

そうするのは面倒だが人は忘れる生き物だから仕方ない。人は忘れる生き物から不合格などの辛い過去も克服できる。それも世に言う恩恵のひとつである。何だか説教臭くなって済まない。

得点過程の完全再現が不完全な時の対策とは

むしろ強化版の回を進めてもなお全問や×問の解き直しに時間を要するとしたら、それはこの方式が眼目とする「得点過程の完全再現」がその不完全だからだ。その不完全再現が生じる訳は○問だから回答解説の確認を省略したり、×問の解答解説をする際にその読解を曖昧にしたりしたことだ。

重要なので強く言っておく。前者は省略に励むので無くて解答解説を必ず確認する。その結果○問でも自分の解法を解答解説と比べて誤りでなるならば、○でなく×問とする。解答解説の読解を行う。後者で解答解説に拘わる一言一句が不明ならこれを調べ明確にして読解すべきだ。

一級建築士の法規に於ける実践例

例えば、一級建築士の法規では、×問の解答解説を読解する際に提示される条文番号とその要点を、後者を理解したとして前者の検索を省く傾向が散見される。しかしこれが×問を○問に転じる為に必要な理解を阻害する。条文番号はこれを検索し該当法文の内容を理解する。これを前提で解答解説に提示されるからだ。

要するに「コスパが良くない」などと×問の解答解説を読解する際に必須である調べ物の手間を省くべきでない。それにも拘わらず妙な省力化に勤しんでいると得点力の向上は決して見込めない。結果、科目の基準点を満たせても総点のそれを満たせずに不合格を自らが招く。そうなってはこれこそコスパ最悪だ。

法規は法令集を迅速に検索できる能力と法令集を試験中に使用する行為を前提にして、過去問を組み合わせた設問を多く受験者に提示する。本試験までの受験勉強で法令集を迅速に検索する能力を身につけていない受験生は試験時間内で本試験の設問に多く正答できない。総点を上積みできずに不合格になるのだ。

他方、本試験までの受験勉強で法令集を迅速に検索する能力を向上させた受験生は、過去問の組み合わせが斬新で進出問題のように思える設問でも、過去問の解答解説を理解する為に法令集を迅速に検索する訓練をしてきたことから、法令集によって短時間で正答に辿り着けて総点を多く稼げる。結局コスパ良く合格できる。

強化版リピート勉強法での健闘を祈る。
GOOD LUCK!