【基礎力のチェックはどうするの?】

「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年2月9日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
合格を目指す貴方にその型を提案することで合格達成を支援します。

基礎力の体得ってどんな感じですか?

こんにちは。
NLP資格試験コーチの近藤です。

節分も既に終わり。
今月はどうぞご用心下さいね。
閏年でも他の月より日数が少ないのだから。

今夏に受験予定ならば今はどんな時か。
それは次に向けて基礎力を体得すべき時期だ。
法令集や参考書の情報を問題集で使える状態に固めておきたい。
過去問を繰り返し解いてその解法を覚える次の勉強を円滑にする為だった。

この時期は受験が視野に入り始める時期でもある。合格を目指している自覚を有する受験生ならば、自らの基礎力について考え始めるであろうから、次の様なお悩みを覚えることは至極当たり前である。

「基礎力の状態ってどうやったら分かるの?」
「基礎力がついたのってどうやって調べるの?」
「基礎力が不足だった時ってどうしたら良いの?」

基礎力ってナニ?

それは過去問の解法を覚えることに不可欠な情報だ。
つまりデシラをデシルに転じるために必要な知識や技術だった。

その情報とは何か。一級建築士の受験生で例示しよう。学科試験の法規に関するそれらは、例えば「次の開口部で適切なものを選べ」とする頻出問題を正答する為に参照すべき条文に関する知識と、換気や採光そして避難や消防に関わる開口部に関連の条文を適切かつ迅速に検索する技術である。

デシラは本試験で頻繁に「デ」るのに自分がその解き方を「シラ」ない設問だ。資格試験の本義は「本気でマジメに勉強する」でない。デシラをデシラの解き方をシルにできた設問のデシルに転じることだ。その為の情報が身につけば、設問の七割が過去問の組み合わせから出題される資格試験の性質からして、合格点を獲得できる可能性を高められる。その知識や技術が基礎力だった。

では、その基礎力に関する可否を調べることはどうしたらできるのか。
今回は次の段階に進むために不可欠である基礎力の確認法をご案内したい。

結 論

その方法はデシラだった過去問を再び解くこと。デシラを調べる勉強では1分/問で進めだが、各受験科目の試験時間から割り出した例えば3分/問を制限時間とし自作自演の模試としてデシラの過去問を解き直してみる。そうするとこれまでの勉強でデシラにどう対処できたかが正誤によって客観的に分かる。デシラ解消に関わるそれはザックリ言って次のような2つとして現れる。

1つは悲しくも応用力を要せずに基礎的な事項を暗記していれば解けたり基礎的な計算技術を体得していれば正解できたはずのデシラを減じることができなかった。つまりデシラを解消するために必須の知識や技術を体得できていない様だ。

この結果は頻出の問題を解ける様になれる情報を会得していない。その解法を覚えるのに必要な知識や技術を体得していない。試験勉強の本義を満たしていない実に頭の痛い状況だ。頻出で基礎的な問題を解けないようでは合格点を獲得することは困難であるからだ。受験生としては喫緊の課題、基礎力の不足に直面している状況だ。この対処法は後で述べる。

もう一つは嬉しくも、正答に資する知識や計算方法を想起できれさえすれば正答できる基礎的なデシラの過半を減じることができている状況だ。もちろん、減じると言っても前述のことからして、難問を含む全てまでを解消することでなくても大丈夫だ。「オレ・アタシって駄目じゃん」と嘆く必要はない。

少なくとも勉強を始めた頃に解けなかった基礎問題を解けるようになれている。基礎的なデシラをデシルに転じることが叶った情報の獲得ができていた。合格点を獲得する為にある程度の知識や技能を獲得できていると判断できるのだから。この対処法も後述する。

基礎力の不足が分かったら

そうであっても、「勉強をもっと頑張る」「もっと本気になる」などと考えることは一切が不要だ。何をどうしたら頑張れたり、本気になれたかを計れない主観論の勉強は、資格試験の合否が得点と言う客観的な指標で決定する事実からして、不適切だからだ。これを繰り返しても数ヶ月後の結果は同じだ。同じことを繰り返して異なる結果を求めるのは精神的な不調の兆候だ。

では、どうすることが命題の解決策となるのか。それが解けなかったデシラの問題に関わる解答解説は正答を得るために不可欠な知識や技術を漏らさずに説明する記述である。「何がどのようにしてこの答えになるのか」とこれを論理を追跡するように読解する。よって自分の無知の知を得る。把握した知識不足はこれを補填し認知した技術に関わる誤解はこれを修正する。

建築士試験でデシラの1つを例示する。それが構造で頻出の設問で適切なモーメント図を問うものだ。選択肢のモーメント図は構造体が関わる接合部から生じる反力を想定して、それらから生じるモーメント状況を提示する。この設問は接合状態毎に生じる反力の知識を正しく得ている受験生だけが正解できる。このような問はデシルにすることが合格に不可欠なことだ。

そのモーメント問題の解答解説を読解すれば、正当に必要だったのが接合部毎の反力状態の知識だったのか、正答に資するモーメントの想定技術であったのか、それらの情報に関わる誤解だったのかが分かる。デシラをデシルに転じる為に合格を目指す受験生として解決すべき課題、例えばモーメント関連の正しい知識や算定技術を正確にできるだけ早くに習得する。

基礎力の充実が分かったら

この場合でも、解消できていなかったデシラに関わる不足や誤解であった知識や技術と言った原因を未解消デシラに関係する解答解説を読解して明確に認識する。認識した知識や技術はデシラにリンキングしてだろう参考書や法令集の記述に遡及してこれを正答できるに資するように勉強し直す。覚えるべき用語はこれを正しく暗記する。体得すべき計算法などの技術は以下同文。仮にそうすることはどうか。例えばこうかも知れない。

「えっ、そこから」
「先に進んだ方が良くネ」
「難問や応用の解法を勉強したいよ」

なるほど。時は矢のように飛び去り、光陰矢のごとしであるから、先を急ぎたい気持ちのあることは掌を指すように分かる。もちろん、勉強のし直しにとどまったままにあることは必要ない。そうするのでなくて、基礎力は満足に足りることが分かっているのだから、基礎力の更なる充実と応用力の向上とを並行して行うことが得策だ。

そうする勉強は過去問の解き方を覚える為に最低でも過去五年、できれば十年分の過去問を繰り返し(記憶の仕組みからして)最低でも五回解く内でも行う。そうして発生する誤答を正答に転じる勉強(基本の用語や計算法を覚え直したり、法文の正しい解釈を再認識したりする学習)を本試験を迎えるまで続ける。その一方で得点力が合格に資するように向上していることを客観的に把握できるように模試を活用することも実行されたい。

以上、基礎力の過不足、それぞれの状況から望みの合格を目指す受験生に於いてはやるべき事、まだやれる事は山積している。「ここまでできてりゃ良くね」などと寝言をいっいる場合でない。あっという間に受験シーズンは貴方の目前に訪れるのだから。

基礎力の構築が盤石になりますように。
Good Luck!!