合格を目指せる手帳やジャーナルの使い方

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年12月20日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

止観選行は実践していかがでしたか

こんにちは、こんばんは。
その結果はどうだったでしょうか。
NLP資格試験勉強法コーチの近藤です。
まずはご連絡ですが次週と再来週は休刊します。

さて前回に倣いレビューから。止観選行を実行してどうでしたか。例えば「師走の忙しい時に自分の行いや気持ちをイチイチを止まって観てなんか無理」とするある種の拒絶や逃避などの反応が人によっては生じたかも知れませんね。「どうしてそうだって分かるの」と訝しいでしょう。ではそれについてのご説明から。

人は望ましい変化を欲する。その一方、変化のない快適領域に留まりたい。前者は人が後者を脱した未知の時に危険を覚える所にあり、後者は人が前者に進むことを止める。他方、人も含めて生き物は不快を避けて快を求めるのが常。止観選行は大きな変化を作る契機であるが、人は前述のようにして「引いちゃう」のだから。

手帳やジャーナルに書いた夢や目標の結果は

よって「好きにすれば良いさ」と前号は着地した。だが人が快適領域に留まり続けて望ましい変化を手に入れることは実際に困難。例えば、大好物の甘味を飽食しつつ念願のスリムボディを手に入れることが無理である様に、試験勉強の傍らで依存症的なスマホ弄りに耽りながら合格を目指すことは時間を浪費して極めて難しい。

この時期、私たちは上記の事実を察知しつつも、目標や初夢を叶えようと手帳の類を買い求める。ある人は自己啓発で今も注目を集めるジャーナル用のノート類を朝夜用や5分間用ポケット用とそれぞれに買いそろえる。「紙に書けば望みが叶う」と成功者達は言うが、先の矛盾のままに成功するとは決して言っていない。

夢や願望を新たに紙に書き付けようする前、以前の手帳やノート類を止観すると驚愕の事実を目にする場合がある。それは改めて書きたいことがその紙面に既に書き記されてあった事実だ。「だから来年こそやり遂げたいからまた書くの!」と血気盛んであるだろう。だがそうする自分を本当に止まって観てほしい。

確かに念願の試験合格や美的な痩身などの目標達成に関して、紙に書く行為は実に有用だよ。でも、これらを年末や年明け、朝夜にただ書けば願望達成ができる訳ではない。では、どのように手帳やジャーナルを使うことが特に合格を目指す為に有用なのか。今回は特に合格を目指せる手帳やジャーナルの使い方を再確認したい。

結 論

それは前回の止観して選んだ事を紙、手帳やジャーナルに書く。これを折に触れて見直す。目標や計画に比して現在のできていない、足りてない事を解消するに有用な着想や発想を得る。得たそられを行動に移す。その結果を止まって観て以下同文。夢や目標が叶うまで繰り返す為に使うことだ。特に着想や発想を得ることだ

まず止観すべき対象は、できなかった(正確にはしないと密かに思考した事ができた)事やしようと思考してできた事の双方だ。もちろん前者はこれを認知しようとする人を不快にさせるために、人はこれを止観することを避けたがる。だが、そうする事は私たちの願望や目標に関する達成の本義からして決して有用でない。

その本義は現状と達成状況との差異を埋める事だ。現在にできていない事を達成期限にできているようにする。足りていない事を足りている様にする。例えば資格試験の勉強、現在の得点力が合格水準に比してまだ6割であるなら、これが受験時に十割超えとなるようにすること。従って人に不能や欠損を注目させるはずだ。

反省や自虐、自己肯定などで満足するな

付記するが、自らの不能や不足だけを紙に書くのは、これらに関して自虐的になれと言っているのでない。勿論、自分の可能や充足を書き記す事も推奨する。自己に肯定感や有能感をもたらし、目標や計画の達成を後押しするからだ。だがそればかりを行うようでは「これで良いのだ」式の意欲欠如や現状維持に陥りやすい。

よって記録にまだ不能や不足である事項を書く行為はこれを避けない。それらが可能や充足に転じるまでウンザリしてもと書き続ける。そうすることが手を使って己を止観させ新たな選行に進む為に資する。人の変化に関する強い契機は「もうウンザリ、嫌だ」と自らの堪忍袋が切れる現象である。例えば恋愛関係で顕著に見て取れる。

だが、行動に変容をもたらすはずのウンザリな事実を止まって観て書き続けて尚、数ヶ月の期間で不能や不足を書き続ける様のであれば要改善だ。それは反省でなくて前述した状況の改善に資する着想や発想の欠如とこれに伴う行動の欠損を表すからだ。「紙に書くだけで成功する」と言うのが本当なら誰も苦労はしない。

現状を変えたければ行動しろ

その思考と行動を促すには「未だできない○○や足りない××を創り続けている何かは私のどのような何時、どこでの考えや気持ちそして『行い』なの」とガチで具体的に自問する。現状と達成状況との差異を埋めるもそれを創り続けるも、決して運命や星の動きでない。あくまで自らの思考と感情、特に行動であるからだ。

対して「イヤイヤそれってラインしてくるダチや何かと飲みに誘ってくる奴がいるから」と宣う方が絶えない。だがそのラインに応じているのも、渋々ながら飲みの誘いに答えているのは誰が。どのようにしてそれらに応答しているのか。それが本気で止まって観るべき事象だ。それとも例えば合格したいのは冗談なのか。

そう言えば攻殻機動隊の草薙素子は「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ」と言った。世の中をトモダチや奴らに置き換えるとどうだろうか。これも止まって観ると選べることは2つある。1つは自分を変える。もう一つは前述のとおり。いずれにするかはこれも好きなように。

そもそも止観して紙に書く行為は自らの変容を目的にする。決して彼の人たち変えるのでなく自らを変える為にあった。ご存じの様に「他人と過去は変えられず自分と未来は変えられる」事実からして、他責的なことを言い募ったり書き綴ったりしても無意味だ。自らを止観し紙に書き時にそれを止観し行動した結果により自己変容はなし得る。

紙に書くことの深層とは何か

念のために繰り返す。止観して紙に書くだけの習慣は不能が可能に不足が充足に、そうした好転を断じて起こさない。紙に書く主旨は、望まぬ事態を好転させる、現状と目標達成の状況との差異を少しでも埋めるに有用な何をせず何をするか、それらを止観して思考して選んだ行為の記述と特にそれによる行動を起こすこと。

合格を目指せる手帳やジャーナルの使い方を下にまとめる。
・月や週の目標や計画で達成や未達成の事実を止まって観る
・そうして抱いた思考や感情も止まって観て紙に書く
・書いた内容を折に触れて見直し改善の着想や発想を得る
・得たそれらの思考は必ず行動に転じて冒頭に再帰する

「それって思考は現実化する見たいな話」とは誠にご賢察である。不満な現状を好転させる為の着想や発想、思考は行動に表して輝く。行動は様々な試行錯誤の末に、成果は行動を通して到来すると評されるように望ましい状態、例えば夢の合格や念願のスリムボディをもたらす。だから紙に書いたことを思考し行動にするのだ。

前回に似たことをクドクドと書いてきた訳はこうだ。実は先日の忘年会を楽しみ過ぎてしまった。大切だと思った年内の諸々を忘れそうになった。それではこの年の瀬に我が立つ瀬がない。来年に備えるべく肝要なことを想起してひとり望年会をここまでしてきたのだよ。最後までのお付き合いに感謝を申し上げます。

今年もお世話になりました。
良い年をお迎え下さい。