【勉強への集中力を高める2つの方法】

「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年1月12日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
合格を目指す貴方にその型を提案することで合格達成を支援します。

勉強への集中ってどうですか

こんにちは。
NLP資格試験コーチの近藤です。

年始気分も醒めた今日この頃、
仕事は年度末モードに突入して大忙し、
そうでなくて普段の多忙さに戻っただけかも知れませんね。

いずれにしても、視野に入り始めた受験本番からして、「試験勉強に集中したい」と多忙な状況下でのお考えを拝察できる状況。仮に今夏が本試験に望む時だと考えると、四半期以上の時が既に過ぎました。残された7、8ヶ月で合格を目指せる得点力を獲得することからして、先のお考えはごく自然なこと。

その一方、先のようなお考えであるからこそ、この時期でなくても、津波のように到来するのが次に例示するようなお悩みやご相談。

「勉強に集中できない自分が嫌」
「勉強に集中できず過ぎていく時間に苛立つ」
「どうしたら勉強に集中できるのかと悩んでしまう」

勉強への集中と勉強した内容を得点力に転換する過程とが相関することは心理学的な機構に依らず誰でもが体験的に知るところ。そうした経験知から合格を目指す受験生ならば、例示した声はどうにかしてこれを和らげたい。できれば解消したい。この望みは当然のこと。では勉強に集中することはどうすればできるのか。

今回はやれば貴方もすぐにできる勉強に集中できる方法を再確認したい。

結論

その方法とは集中を促進できるように環境を整えること。その環境は、勉強する場所や勉強する机など外的なもの、勉強をしている自らの思考や感情と言った内的なもの、以上の2つ。逆に言えば、その2つである内外から集中を妨げる要因を排除することが、脳はいつも何かに集中せずには居られず、これを実践する人自身を勉強に集中できるようにしてくれる。

まず、集中を妨げる外的な要因を次の様にして排除する。気をそらすテレビやラジオ、BGMなど視聴覚的な刺激を発するものを勉強する場所から全て除く。もちろん、「えっ、オレ・アタシはながらの方が勉強できそう」との反感はあるだろう。だが、そうだと言うのは、ながら勉強が効果的であるか否かの実証実験からして、甚だしい勘違いだ。勉強できる訳がない。

集中を妨げる外的な要因を除く訳

人類が未だ食物連鎖の下位にあった頃、自らの捕食にのみ「集中」した個体は上位にある捕食者の餌食になった。そうでなく、知覚される周りの変化、例えば近寄る捕食者の発する僅かな知覚刺激にも注意を分散できるつまり1つのことに「集中」し得ない個体は他の捕食者の接近を認識してその餌食から逃れて生存し続けた。その結果として今の我々があるのだった。

加えて、脳科学の知見は1つのことに集中するのでなく注意を分散することに対して脳自身が報酬となる物質を生成することを提示してきた。つまり、人は「ながら」で何かをすることに快感を覚えるのだと教える。よって、ながらで勉強をすることの害悪よりもその心地良さから「ながらで勉強をする方が良いみたい」と言う錯覚を自らに与える。全くもって度しがたい存在だ。

加えて、繰り返すが、勉強している内容を銘記し、銘記したことを想起することを重ねて、過去問や模試の正答率を向上させる基盤にあるのは、記憶の強度と記憶に関わる集中度とが強く相関関係を示すことだったことから、勉強への集中だった。そうであるから、振り返ってみれば冒頭に挙げた勉強への集中に関する悩みや相談が到来していた訳だった。

集中を妨げる外的な他の要因とは何か

以上からして、勉強する場所から気をそらすつまりながら勉強を誘発するテレビやラジオ、BGMなど視聴覚的な刺激を発するものを除くのだった。また、上記の理由からして、勉強する机からも雑誌や漫画本、勉強に無関係な写真やポスターあるいは小物やぬいぐるみなど視覚物、最後に「スマホ」などこれらの一切を排除する。

特にスマホだが、これは電源のON/OFFに関係なくこの存在自体が集中を妨げることの事実を示した米国の研究から是非とも排除する。具体的には手の届くところに決して置かない。電源を切ったスマホでさえも、これに触れた後の数分間は集中力が復元しない事実があるからだ。もちろん手の届くところに置かなくする際は呼び出し音も鳴らせないようにすることは言うまでもない。

集中を妨げる内的な要因を除く訳

それは外的なことと同だ。
例えば、次の文章を読んでいるとしよう。

「分詞はVingの語形として現在分詞、VedやVenの語形として過去分詞としてあり、名詞的な用法として主格や目的格となったり、形容詞的な用法として主格や目的格を後置の形容節として作用したり、分詞構文を形成したりして副詞的な用法にも適用される」

文中の「分詞構文」まで読み進めたとして、ここまでを理解したと仮定する。ところが、どうしたことかその理解に必要な集中の散漫を覚える。仮にそうならば、その原因は「分詞構文」の前にあるたとえば、後置の形容節、主格や目的格そして名詞的な用法などその意味の明瞭化を求めることを「ここまでの全ては明瞭か?」と貴方に迫る意味の曖昧なそれぞれの語彙だ。

そう迫る意味の曖昧な語彙は、我々の祖先に迫った上位の捕食者が生存の為に特定のことのみに集中せずに注意を分散させることを迫ることに似て、「知的に存在したければ我に意識を向けよ」と知的空間における捕食者のように学習者の集中を妨げる。端的にいえば、「シカト」されたくないのだ。結果、集中を妨げる。これを解消することが集中すべき箇所にそうすることの要となる。

集中を妨げる内的な要因を除く方法

そうする方法はご案内の通りだ。同じ話になるが大切であるので続いて繰り返す。意味の不明、曖昧な語彙はこれを全て調べ明確にする。そうしてもなお、読み進めた所までの文意が曖昧ならば、次に語彙同士の係受け・修飾関係を明らかにしてそれらが生成する意味を鮮明にする。その際には日本語で文章構成の要としてこれがつく言葉の役割を決める助詞を的確に捉える。

英語の場合は、言葉の置かれる位置がその役割を主語か目的語、補語と明確に規定する。対して、日本語の場合、助詞は「が・は」のつく言葉を主語、「を・に」のつく言葉を目的語とするように、これがつく言葉の役割を決める。よって、助詞を捉え損なうことは、たかが一文字の助詞だが寸鉄人を殺すようにこれで構成される文意を補足し損なうことに直結するからだ。

更に、係受けまでの明確化をしてまだ集中力の回復を見ない場合、読み進めた所までの文章を構成する文同士の関係は論理を構成するので、これを特に順接や逆接の接続詞に注意して調べる。事例はどの文が述べ、根拠はどの文で挙げられ、結論はどの文が担当するのか、一文づつ話の道筋を追す。こうして実に面倒であるのだが論理を捉える。不明という貴方の知性を食らおうとする捕食者をこうして駆逐する。

以上のようにして勉強の集中を妨げる内外の要因を排除する。つまり、勉強の集中を醸成する内外の環境を構築する。そうすれば、節分を待たずとも勉強の集中を妨げる注意散漫という悪鬼を退散せしめることが叶うはずだ。

とは言え、次のような方もあるだろうか。
「そうじゃなく勉強以外のことで集中できないの」
仮にそうであるのならば、対応策は喜んでご提示できる。
だが、既に紙面も集中力も使い果たしたので、機会を改めたい。

集中力の回復にも健闘を祈る。
Good Luck!!