試験本番でも実力できる集中法とは

マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年7月26日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

メタ認知勉強法をやってみてどうでしたか?

こんにちは、こんばんは
NLP資格試験コーチの近藤です。

前回の勉強法、例えば「それ普通ジャネ」と思われた方はそれを日常化されていると拝察することから是非ともこれからも継続されることを推奨します。そうではなくて、「エッそんな面倒臭い事ってヤだ」と思われた方はそれを習慣化されることを以下同文。勉強の効果が極めて向上するのですから。

さて、今週末、日曜日に一級建築士の学科試験が本番。この猛暑の中で本試験を意地悪みたいに実施しなくても良さそうですが、資格試験はそうなのだからこれの状況を嘆いても仕方ない。他方、これの本番で今までの受験勉強で培った実力を発揮することが合格を確実化する為に極めて肝要。

では、どうすればそうすることができるのか。この疑問は講座やコーチングで以下のような質問として散見できます。

「試験本番で実力をどうすれば出せますか」
「本試験で集中することはどうすればいいですか」
「試験の休憩時間をどう使うのが合格するのに役立ちますか」

皆さんはどうでしょうか。確かにその疑問は合格するまでを長く要した私も受験の度にこれを覚え増した。しかし合格を果たせなかった時期、先の答えを見つけられず困りました。せいぜい耳にしたのは「受験本番は落ち着け」とした精神論だけ。それで実力発揮をできたら受験生は誰も苦労をしないのですから。

無手勝流の精神論に頼る受験生の末路

さて、どうしたら受験本番で実力を発揮できるか。それに対してあるあるなモノが、例えば「集中しろ」や「グッと気合いを入れろ」などという具体的に何をどうしたら実力を発揮することに資するのか解らない精神論。まことしやかに言われるので試験直前にそうしようとした受験生は途方にくれる。

「なんだか気が散って集中できない」「廻りの物音がきになって以下同文」などと受験の最中に心が千々に乱れる。そうでなくても設問の正確な読解に必要な集中をすることができない自分自身に気がついて焦りを覚える。こうした状態で正答に資する実力発揮など到底ムリ。その結果は悲しくも・・・。

どうしたら受験本番に集中して実力発揮ができるのか。
今回は受験本番でも即効で役に立つ集中法をご案内したい。

結 論

その方法を次の時期に実行します。
・試験開始前
・試験中
・休憩時間
下手な精神論よりも断然に効果抜群です。

これからご案内する方法は自然に簡単にできる様を「息をするように○○する」と表現するように容易くできます。普段、私たちはこれを意識することなくやれているのですから、これを意識すればそうできるのが当たり前なのです。実は実力発揮を要する為に、以下の方法は人脳が有した自然な機能なのですから。

試験開始前

この時に長々と様々な注意や案内が告知されますが、「それってもう良いから、早く問題を配付してよ」などとイラついている身振りをするよりも、集中モードに没入する為に有用な方法が深呼吸と一点凝視です。この2つはやれば実に簡単で、実行すると簡単に集中モードに脳を切り替えることができます。

深呼吸はこれを確実に行えるように、まず息を長く吐く事から始めます。ストローを加えるように口先をすぼめてフーッと長く息をお腹の底から吐き出します。次に息を吐ききろうと自然に凹んでいたお腹をフッと脱力します。すると自然に始まる吸気を鼻から取り入れます。

二つ目は一点凝視です。机や受験票などのどこか一点に目の焦点を合わせます。「集中するぞ」等と思うことは一切が不必要。何も考えずにただその点を凝視します。とは言え、「何も考えないって無理」と感じるかも知れません。ですから、これをしながら先の深呼吸と簡単にできます。

試験中

試験の最中に気が散ったり、疲れを覚えてボーッとしたりするのは注意散漫でも根性や気合いの不足でもありません。そうではなくて、そうなることも脳が力を維持するための自己管理機能です。但し、そうなるに任せていると脳が省エネモードに切り替わって眠気を催すなど実力発揮がしにくくなります。

そうした状態に対して打ち手としたい方法が、集中の低下を自覚した場合に自らが意識的に10秒間ほど何も考えずしない状態に入ること。「試験の真っ只中でそれって何」と感じても、無念無為を積極的にすることが再び集中することに役立ちます。脳が高速な自己メンテをする機能を助けるからです。

「10秒って計るのって面倒」でしょうから、お勧めなのが何も考えずにただ2~3回の深呼吸をすることです。「無念無為って言ったのに深呼吸って?!」と思うでしょうが、意識的な呼吸は設問を読んだり考えたりすることとは水準が違う。古来自らを集中に誘う為の実践法だったのですから。

休憩時間

この時間の本義通りのことができる様に2つの事をする。まず、スマホを使わない。これをオンにしてSNSやメール等のチェックをしない。ましてや動画を見たりゲームをしたりすることは次の集中に必要な脳内資源を浪費するので厳禁です。時間の確認をしたいなら会場の掛け時計を見れば済むこと。

次に効果的な休憩を取れるように最低でも3分間ほど何もせずに閉眼して呼吸に意識をむける。目を閉じて出ている息や事前に入ってくる息を感じ取る。そうしていると覚える様々な考えや感覚は「そうなんだ」と受け流して呼吸に再び心を向ける。そうするだけで脳は自然に効果的な休憩をしてくれます。

まずはその2つをした後、次の試験に備えて過去問や参考書の要点をチェックすることは、脳に効果的な休憩を取れた後ですから、正答に有用な情報の取得に役立ちます。但し、次の試験開始になる直前に深呼吸と一点凝視をするほうが、その開始ギリギリまで最後の勉強をしているよりも得策です。

実践すれば効果を期待できる集中法

以上の方法は、チャンネル登録者数568万人で仕事や勉強に有用な脳科学的な情報発信をYouTubeで数多く行っているスタンフォード大の神経科学者アンドリュー・ヒューバーマン(Andrew Huberman)博士も提唱している脳ハック。一方、東洋で古来伝承されてきた効果抜群の実践法です。

今号でご案内した集中法に、例えば「これって試験勉強にも使えるジャね」的に思われなのであれば、そのお考えは実にご賢察。最後の追い込みとなる勉強でも是非とも実践されれば、気合いを入れるなど効果を全く期待できない精神論に頼るよりも、記憶や理解に資する集中を得られます。

最後に大切なことを一言。そうだからと睡眠時間を削ってまで試験勉強を試験日前夜まで頑張る行為は、記憶や理解など試験本番で正答する為に不可欠な脳機能に悪影響を及ぼす睡眠不足を招きます。これを自らに強く戒めることが得策です。また睡眠は記憶の定着にも極めて有用でもあるのですから。

受験本番の実力発揮に健闘を祈る。
Good Luck!