誤答は正答の素として合格を目指せ

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年1月24日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

試験合格への一点コミットはどんな感じですか

今月も既に下旬。
受験勉強は将に後半戦となる頃。

その状況は今いかがですか。
NLP資格試験勉強法コーチの近藤です。
「そう簡単じゃないよ」が本音かも知れませんね。

勿論、「ムズイけど一点にコミットし始めて良い感じ」であれば更に一点でコミットを勉強を進めましょう。そうすれば有限である自分の時間や集中力を無限な合格の可能性に向けて有用に投資できるのですから。他方で「分かちゃ居るけど勉強で間違いを繰り返す自分に焦るちゃう」と別の問題も浮上した頃とも想定されます。

受験勉強が後半戦で直面するあること

受験勉強が後半戦になると、「そろそろ過去問を解き始めて下さい」と受験予備校の講師達も声がけする時期のはず。それが後半にならなくても過去問を繰り返す事は資格試験の出題が過去問の組みあわせで7から8割であることから合格を目指せる王道なのですから。ところがこれが先のような嫌な感じを招来する。

誤答つまり失敗は否定的に捉える習慣から、受験勉強や仕事でも間違いを繰り返すことは大きな心理的な負担。イラつくムカつく、嫌になる気分で私たちにのしかかる。しかし仕事の成果や受験の合格を目指す上で、それは避け難いがこれを克服してそれら望む状態を手にすることが叶う。世に言う失敗は成功のもとだから。

なるほど「それって簡単に克服できるなら誰も苦労はしないよ」と反感を覚えますよね。私も合格まで長期を要した経験から決して他人事に思えません。でも仕事で成果を出したり試験に合格したりする人は失敗と巧みに付き合いそれと仲間になりそれを成功、つまり成果や合格に転じることができてきた。

では失敗を成功の素にすることはどのようにして可能か。
今回は受験勉強でも不可避な失敗の乗り越え方をご案内したい。

結 論

それが「失敗は成功のもと」を認識と行動の両面で行う実践だ。認識は「失敗は成功のもと」が合格を目指す人について脳神経的に極めて肯定的に作用する事実を観て知ること。行動はその認識を毎日の受験勉強に置いて言葉使いや勉強の仕方として言動として合格を目指す為にこれを展開する行い。次にそれぞれを更に説明しよう。

その認識は失敗、エラーが脳の有する適応能力の扉を開く鍵であり、エラーを嫌悪するのでなく成長の好機として受け入れる心の姿勢が、例えば資格試験が過去問の組みあわせから多くの出題をする傾向によりこの勉強に不可欠な過去問の正答率を高める為の学習向上に必要である事実を止まって観て選ぶこと。さてどうだろうか。

失敗に関して止まって観たいこと

勿論「ヤッパ失敗って嫌じゃね」「失敗がチャンスって変態よ」と感じる向きは少なくない。「また失敗したの」「失敗したら駄目ジャン」等と否定された経験からしてそれをチャンスと認識し難い。だがその否定的な認識は改められるに越したことはない。前述した脳の有する神経組織レベルの適応能力があるのだから。

私たちは失敗・エラーに直面した時に焦りや苛つき等の不快を覚える。この現象は脳内にその感情を招く神経伝達物質アドレナリンが生成される現象による。一方で脳が不快を避けて快感を得ようとする本性も強く駆動する為に別の神経伝達物質ドーパミン(世に言う意欲の脳汁)も生成する。この局面は私たちに選択を迫る。

止まって観た失敗から選択したいこと

その選択は例えば「誤答したから過去問をもう解かない」か「失敗したから過去問を正答するようにしよう」である。受験生は前者のように明確な言動にならなくても「誤答したから過去問を解くのは参考書をもう少し読んでから」と巧みに失敗を避けがち。だが後者として果敢に過去問に取り組む方が大いに得策だ。

後者である時、脳の有する神経組織の適応能力がこの快感志向から前述のドーパミンをより多く得られるように改変されるからだ。勿論、肯定的に取り組もうとすると同時にそうされるのでなく、例えば過去問の誤答を正答に転じる勉強を繰り返し行った後、例えば休憩時間や特に睡眠時間に脳内で神経組織の肯定的な改変が起こる。

その現象は「昨日は誤答した問題を今日は正答したわウフッ」と呟ける楽しさを「失敗は成功の素」と認識して勉強を続けた受験生に与える。誤答(失敗、エラー)を正答(成功)の素と肯定的に捉えて、誤答に覚える感情を嫌悪するのでなくて「ピンチはチャンス」と歓待して正答に資する解答解説の精読や基本用語の確認をしよう。

失敗がもたらす脳神経科学的な恩恵

前述した「失敗は成功のもと」的な脳神経科学的な認識は、受験勉強に限らずスポーツや皆さんがお楽しみだったゲームでも、「ミスった」「やられた」経験を通して、「できない」「無理ゲー」だった取り組みの対象が次第に「できた」「アイテムゲット」に転じることから、脳が有する適応能力の向上としてこれを得たはずだ。

勿論、試験勉強に於いても同様の認識は、例えば大学受験の試験勉強を想起すればこれを得る事ができるだろう。例えば、最初は誤読が多くて得点できなかった英語の長文読解が誤読を一つずつ解消することで正答を増やせた。なんども誤答を繰り返していた数学の整数問題も1つ1つ解法を克服して正答を増やしたはずだ。

勿論、そうしたご経験に「もうあの頃の様に頭って若くないから無理」とお嘆きの漏れることは想定できる。だがそう己を貶めることは早計だ。脳神経科学的に判明している事実は年齢に関係なく失敗を克服する工夫が脳神経組織の可塑性、例えば「凡才を秀才」にすると教えている。年齢を言い分けにすることは実に損だ。

脳神経学的な認識から行動すること

それを順次に詳しく知る前に下でまず俯瞰しておこう。
1.失敗を否定的でなく学習の証拠と肯定的に再定義する
2.失敗の後に肯定的な情報の自己再帰を意図して行う
3.休憩を活用して失敗のガス抜きを行う
4.学習をゲームのように楽しむ

1.はだだ再定義すると抽象的に終わらずに例えば過去問を解いて誤答したとしたら「ピンチはチャンス」「正答できる勉強の好機だ」「誤答したってことはまだ勉強ができるってこと」等と自分に肯定的な言葉がけしよう。その再定義は辞書に言葉で書かれている様にして自分の心に言葉を言い聞かせる肯定的な自己宣言でもある。

2.は過去問で誤答したらどのようにして誤答「できたのか」を解答解説を読解する事によって解析する。その解析情報を元にして、何を勉強したら正答するのに有益なのかを自分に教える。例えば一級建築士の構造計算問題で誤答したとして、この解答解説から反力の算出を誤認したと分かったらこれを補正する反力の勉強をする。

3.はガス抜きと言っても決してスマホやゲーム(失敗を克服する為に有用な脳内物資を浪費する行為)をしない。そうではなく何もせずに積極的にボーッとする、例えばマインフルネス的な活動を利用することが脳が神経組織を自己改変することに効果的だ。加えて四当五落と睡眠時間を削らず最低でも7時間の睡眠を取るのを推奨する。

4.は例えば過去問の1問に正答できたら10点、それに誤答したら5点とゲーム的に得点をつける。一級建築士の受験生なら、10年分の過去問を5回解くとして全問が一発正答なら62,500点、勿論それはあり得ないから平均して3度の誤答をへて2回に正答を続けたするとしても31,250点を目指すゲーム的な過去問の取り組みだ。

以上、何れにしても着実に実践した受験生は念願の合格と言う最高点を受験勉強というゲームで獲得する事ができる。さあ「失敗は成功のもと」ゲームを楽しみ始めようと言うことでした。

失敗は成功のもと的実践に健闘を祈る。
Good Luck