解法習得で脳死的な勉強を避けるには

「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年4月12日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
合格を目指す貴方にその型を提案することで合格達成を支援します。

有言の実行内容を細分化してどうでしたか?

こんにちは。
NLP資格試験コーチの近藤です。

4月も既に中旬。
年度がわりの喧噪も落ち着く頃と拝察。
そうした事は関係なくて多忙さはいつも通りでしょうか。

試験勉強に目を転じると、この7月や8月に受験の皆さんは、6月や7月一杯に余裕をもって合格基準を満たせる得点力(不得意科目は足切り点を越えつつ、得意科目は総点をできるだけ押し上げ得る正答率)を向上させることが、合格を目指す所からそれを確実にする地点へ移行する為に喫緊の課題と実感する時期にあるでしょう。そうでなければ合格を目指す事すら困難。

そこで勉強の中心になるのが過去問集の解法習得を極めること。この目的は、本試験の設問の7割が過去問の組みあわせで有る事実から、過去問の答えでなくて解き方を設問を見た瞬間に思い出せるようになること。この為に、過去問集は記憶の法則に沿って一定期間を置いて最低でも5回これを解く。誤答した問題は解答解説によって解き方を覚える。

このリピート勉強法に関してよく聞く声やお悩みは以下の通り。
「解答解説を精読してるけど解き方が頭に残らない」
「解答解説は要点に下線を引いたりマーキングしてるのに以下同文」
「解答解説のポイントを整理ノートに整理までしてるけど以下同文」
以上、過去問の解き方を覚えることに関して皆さんはいかがだろうか。

例えば、「オレ・アタシも『あるある』」かもしれない。仮にそうならば、同情や共感をしているだけでは上記に代表されるお悩みの解消をする安息地までほど遠い。やれやれ、どうしたら誤答した過去問の解答解説からその解法を問題文を見た瞬間に想起できる程に覚えることができるのだろうか。
今回は過去問解法を確実に覚えられる方法を再確認したい。

結 論

その方法は能動的な想起をすること。例えば正答を得る為の要点を掴むため解答解説に接した後、そうできたか否かの確認テストとしてその要点を暗唱する。または、解答解説を見ないでその要点を自分自身に講義する。そのようにして能動的な想起をすることで、以下でみていくような勉強法よりも記憶の仕組みからして効率的に過去問解法を暗記する事が叶う。

解答解説の要点を把握する為に一般的に行われることが次の事だろう。
・解答解説を繰りかえし精読したり読解したりする
・解答解説の要点に下線を引いたりやマーキングをしたりする
・解答解説の要点を整理ノートにしたりマインドマップにしたりする
以上のような接し方による過去問解法の習得度はいかがだろうか。

解答解説の接し方が脳死作業になってない?

実は、上記のような一般的に行われることの招く結果が冒頭で例示した悩みやお嘆きだった。「えっホントに」とお感じかも知れないが、悲しくもそうした事例は後を絶たない。その悲劇は先のような方法をして要点を覚えたツモリになることに起因する。その方法が過去問解法を習得する補助であるが、決してそうする事を体得させ得る結果を確約しないからだ。

例えば海外の文献(Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology「効果的な学習テクニックで生徒の学習を改善する:認知心理学と教育心理学からの有望な方向性」)に接すると上記の実情がみえてくる。それは一般的な3つの方法が効果的でない単なる脳死的な作業に陥っている様相だ。

解答解説の接し方が脳活勉強になる方法

その方法は脳死的な作業になりがちな勉強を過去問解法の習得を効果的にさせる脳活勉強となる結論で再確認した「能動的な想起」だ。これは一般的に行われて脳死的な作業になりがちな勉強法に比べて要点を暗記できる事に於いて優れる脳活勉強である事実が海外で解明されたからだ。能動的な想起と聞くと難しそうだが、「さっき読んだ要点は何」と自身に確認テストを施すことだ。

そのことは、誤答した過去問の解法を習得しようと繰りかえし精読したり読解したり、下線を引いたりマーキングしたり、要点をノートにまとめたり、そうして(またはそうしなくても)過去問解説に触れた後、自分が自身に確認テストとして前述のようにして把持したはずの要点を暗唱する。またはそれを一人語りで自身に講義する。そうして能動的な想起・脳活勉強を自身にさせる。

能動的な想起をもっと効果的にするには

それが勉強の終わりに、過去問解法の要点を習得したはずで終わりにせず、もう一度その要点を能動的な想起として確認テストをする。「そんなにクドクドとしなきゃ駄目なの」とお考えだろう。だが、人は覚えたことのほぼ5割を1時間後に忘却するとエビングハウスの忘却曲線が指摘するから、「○○計算の要点3つは何か」と確認テストとして精緻な質問を自分に施すのが得策。

勿論、前述のような忘却はエビングハウスの研究背景からして受験生が意味レスと感じる苦手科目に於いて生じ易い。不得意科目に関して確認テストを行うことが過去問の解法を体得するにも極めて大切だ。要は何を覚えるにしても、自他に於いて何度も能動的な想起をさせることが効果的だ。そうだから、「能動的な想起」に関してクドクドと書き綴ったのだよ。

能動的な想起の「実践」がありますように。
健闘を祈る、Good Luck!!