「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年9月26日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。
やる気なしでも勉強ができる方法はいかがでしたか
こんにちは近藤哲生です。前号はやる気なしでも勉強ができる方法
をご案内。その方法は私たちがやる気やモチベ等に頼るのでなく、習慣力に支えられて勉強できるようにする。これはもの凄く難しい方法の様に聞こえますが、実は私たちが常日頃、洗顔や歯磨きそして通勤など感情と無関係にできている訳がその力です。
勉強も習慣にしてしまえば、やる気やモチベと無関係にできてしまう。何故ならば習慣はいわば条件反射、刺激と反応が一組になって起動する仕組み。目覚めが刺激で洗顔が反応であるように、予定時間を刺激になって勉強が反応として始まる。「始まる」と記した様にまるで勉強が自発的に誘発される。これが習慣力でした。
勉強のあるあるなお悩み
だが次のようなお悩み・ご相談が繰りかえされる。建築士を目指すある受験者「勉強を始めても気を抜くと職場の人間関係を何故かと悩み出して勉強に集中できない」。社労士の合格を願う別の受験生は「予定時間になると掃除や片付けが何だか気になって3分の勉強を始められない」と。双方ともありがち。どうしたものか。
正直に言えば「3分の勉強も始められない、勉強に集中を維持できないなら、1日を要する本試験に合格するなど無理」だ。そうできないのならば、資格試験の勉強など止めるのが賢明とも言える。事実、有資格者になることだけが人生の課題でない。3分でなく3日間でもやり続けたい事が人生にあるかも知れないのだから。
だが、そう割り切れるのであれば、先のように悩まないのも人の常。でだ、やる気に関係なく勉強を始められる最初の一歩となる3分間の勉強を始め、勉強に集中を維持ことはどうすればできるのか。但しその方法として我慢や根性などは、やる気やモチベと同様でほぼ無効。そうであるならば何をどうすることでできるのか。
細分化すれば問題を解決できる
その方法は細分化。次の問答で言い尽くされる。問「大鮪を食べるにはどうする?」。答「ナニ簡単、1口ずつ食べるのさ!」。曰く「千里の道も一歩から」でも言及された古来の方式だ。問題解決の初段は分割だ。原因と結果。更に原因を自分と他人に分ける。結果も同様に。先の自分も体調や人間関係に細分化する。
先の「最初の3分が始められたら」とする条件提示はその3分に至る前段に障害物の存在を示唆する。それは様々にあるだろう。例えば仕事の疲れていたり掃除や洗濯などの家事が溜まっていたり交友関係の悶着で心が晴れやかでなかったりして、自らが立案した勉強の方針が腹に落ちていなかったりする事柄だ。
その事は次のようにして先のもやもやとして胸中をよぎる。
「自宅のことって何だか気になって・・・」
「職場の人間関係に何だか疲れて・・・」
「勉強の方向が何だか不明確で・・・」
何だかと言う様にそれらはボーッと不明確な塊をなす。
小脇に抱えて勉強を始め難い時はどうする
勿論、その塊でも小脇に抱えて試験勉強で「最初の3分」ができるに越したことはない。だが、それらが小脇に抱えられない程である場合は抱えられない塊に気を取られてその3分間が始め難い。であるならば、小脇に抱えられるように悩みの塊を細分化しよう。細分化の適用にはまずこれを適用する塊の何処かに焦点を当てる。
細分化と聞くとこの方法は「マインドマップよ」「ロジカルツリーでしょ」と着想した諸氏はそれを使えば宜しい。だがそれらを全く使わずとも問題ない。いずれにしても細分化の最初も最後も書くこと。デジタルに頼っても良いが、何時でもどこでもできる状態を考えれば、紙に書く方法がよりお勧めできる。
書き出す対象は最初の3分を始め難くしている事だ。例えば、ザックリ、それを心と体そして環境の3つに細分化して書き出す。心は仕事のストレスや交友関係の悶着、体は仕事の疲れや睡眠不足そして食事の問題、環境は最初の3分を邪魔するスマホやテレビそして掃除や洗濯などかもしれない。思いつくままに書き出す。
変えられる自分から未来を変え始めよう。
書き出した事柄をザックリ2つに分ける。一つは他人が関係すること。もう一つは自分だけでできる事だ。過去と他人は変えられない事実からして、前者に対処することは容易でない。だが、後者は自分が取り組めばできる事柄だ。よって、後者を更に細分化する。例えばスマホやゲーム機、家事になどにどう対処するかを書き出す。
例えばスマホは勉強の場から隔離する。これを機内モードにして勉強机から遠ざける。これの電源を切って自分から離れた玄関口に置き去る。等々やればできるように細分化して書き出す。ゲーム機は箱に入れて納戸に片付ける。買い取り店に売却する。勉強開始を阻害しないようにするやればできる対策を細分化して書き出す。
他方、「洗濯や掃除が気になって」の方はそれらにも細分化が適用できる。例えば、掃除ならこれを行いたい場所を「掃除が~」と抽象的に気を揉むのでなく玄関の靴入れ、玄関の汚れ、流し台の水垢等と細分化して具体的にする。それらが小脇に抱えて勉強できないのであるなら何時どう取り組むかを細分化して書き込む。
それを細分化する時の要点はやればできる大きさにすること。例えば、取りあえず3分間でできるサイズにする。例えば、廊下の掃除ならば、掃除機で目につく塵だけを処理する。次に、廊下の半分だけを拭き掃除する。残りの半分を同様にする。以上の様にやればできる大きさに細分化する。後は片手間に取り組んでいく。
その様にやればできる大きさに細分化した事柄は勉強の休憩時間に取り組もう。そうすれば勉強する事が気になって勉強を始め難くしていたことに対処させる切っ掛けになる。つまり勉強が刺激となって気になる、つまり未完了だったことを完了するという反応を起動する。勉強が勉強の阻害要因を解消する条件反射を起こす訳だ。
変えられない過去と他人はどうするか
それは変えられる自分事に取り組むことだ。その事をどうするかに細分化を適用する。例えば、交友関係の悶着としてありがちなマウント人間への対処。自慢話をされたら「あら、そう~」とスルー言葉で受け流ながす。「それってマウンティング(ニコッ)?」と惚け流す。具体的な対応策をいつ誰にするかとして書き出す。
単なる自慢話のマウントでなくたちの悪い遠回しの嫌みマウントならば、「だからナニ?」や「で?何が言いたいの!」そして「それってどう言う意味か説明して」と少し強度を高めた対処法も書き出しておこう。更に「~すべきよ」マウントに「それって誰の基準でベキなの?」「そうしなかったらどうなの?」も書き加えられる。
いずれにしても、やればできる事から取り組む行為が変えられる自分事を変えていく常道だ。その為に細分化を使う。過去についても不変の過去に悩むよりも、可変の自分に視点を移す。そうする為にできる事を書き出す。例えば、クドクドと想起される経験を三者として物語にする。それをイメージで変える。笑い話にする。
自分を捉えて放さない過去は「未完了の過去」と表される。だが決して未完了などない。事実、過去は過ぎ去り既に完了している。では、未完了にしているのは何かと言えば、それは脳内のイメージだ。繰り返し気になる過去は既に気にならない過去と同様のイメージに変える。これも対処法の細分化で1項目に加え得る。
笑って話せないあの過去も、今は笑って話せる過去の視点から見直してみる。「エッ、それって無理よ」と思うだろう。だが、実際は「10年も経てば笑って話せるよ」と言う様に私たちが既にできている方法だ。ただそうする事を忘れているだけ。だから、そうできる事も細分化の一つとして書き出しておこう。
変えられる自分と過去を変えるのも貴方次第
以上に解決策の例を読むと即座に「アタシってそんなに解決策を知らないから無理」「オレってあれこれ方法をしらないから駄目」とされる諸氏を想定することは難くない。だが今あるネット社会は「マウント対策」「片付けかた」と検索すれば文章や動画を通して多様な情報を入手できる。要はご本人の解決意欲これ次第だ。
更に細分化して解決策は見つかったからとして、これで終わってはならない。それは策であって決して解決でない。今回に於ける細分化の目的は単なる発想の発散や解決策の分類でない。そうでなくて解決に至る一過程。加えて解決は行動を通して貴方のもとに到来する。見つけた策を実践に移す。これが真の問題解決である。
やればできる「3分間の勉強」を妨げる様々な問題の解決はこれを対処できるサイズにまで細分化して策を講じて解消する。勿論「そんな風に細分化できれば苦労はしないわ」との反論もあるだろう。であるならばそれはできない怠惰でなくしないことができる勤勉さだ。ただその行方に懸念を禁じ得ない。うん余計なお世話だった。
問題解消に関わる細分化にも健闘を祈る。
GoodLuck!