モチベアップは内的動機づけの習慣に頼れ

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年11月22日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

勉強をする習慣に頼ってどうでしたか

こんにちは
こんばんは調子はどうですか?
NLP資格試験コーチの近藤です。

前号、勉強をする為にやる気でなく習慣に頼れとご提案。それはいかがでしたか。例えば「なるほどって感じ」であればどうぞご継続ください。でも「勉強を始めることはできるけど、勉強をし続けられない」「勉強の勢いが尻すぼみで勉強に飽きる」であったかも知れませんね。要は勉強中に意欲やモチベの維持が困難だと。

後者は集中力が続かない状況の表明でもある。TikTokやYouTube等のショート動画を見たりSNSの閲覧やそのチャットをしたりして電子機器で長時間を浪費する人にしばしば見られる現象。その行為は手軽に報酬つまり快感的な脳内物質のドーパミンを人に与えて強い依存症を引き起こす。それら以外で集中力の維持を困難にする。

負のドーパミン依存症になり続けたら

それに関してどうだろうか。勿論「スマホなしで仕事や人づき合いができない」との異論があるだろう。他方、その異論に立脚して、前述のドーパミン依存症は自らを維持、強化する。ガジェットで提供される各種の動画は視聴者の好みに合わせたコンテンツを次々と簡単に見られるアルゴリズムで視聴者の意欲や集中力を密かに腐食する。

その仕組みから東北大の川島隆太教授が著作「スマホが学力を破壊する」で警鐘を鳴らした現象が学童だけでなく、アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」が警告するように大人でも容易に起こる。例示すると、睡眠障害や抑うつ状態、意欲や集中力そして記憶力などの低下が生じる。無論、受験生にも同様の状況が到来しかねない。

スマホ依存的な受験生諸氏に対してそれらの観点から本誌でも少なくとも勉強を始める前にご自身からスマホを遠ざけるご提案をしてきた。加えて後述するようにスマホ使用を減らせるに越したことはない。他方、冒頭のようなお悩みは絶えない。スマホを中心に負のドーパミン依存症を起こすものが身近に瀰漫しているからだ。

それら利益相反の実に困った世の中にあって、合格を目指せるような勉強中に意欲や集中力を維持することはどうすればできるのか。今回は勉強中に意欲や集中力を維持する方法を再確認したい。

結 論

その方法は否定的なドーパミン依存を減らし、例えば勉強することを強く欲望する肯定的なそれを増やす習慣だ。後者は後に述べるように我慢や辛抱などの精神論に頼らない。そうではなくてNLPと脳神経科学に立脚した方法であるからやればできる事なので、貴方も実践すれば確実に体得できるはずだ。地道に実践するのであればね。

前者は例えばスマホ、テレビやゲーム機なら少なくとも勉強中に我が身から遠ざければ始められる。加えて平日なら休憩中や就眠前、休日なら知的活動に適した午前中にそれを使用しない習慣を徐々に確立する。確かにそうする事に慣れるまで多少苦しい。しかしそれを習慣にできればむしろ気持ちが楽になり意欲や集中を覚えやすくなれる。

後者は、特に勉強を通してこれを身につけることができれば、勉強すればするほど勉強をすることが快感のドーパミン依存症つまり勉強をしたくてなまらない勉強依存症になれる。合格を目指す観点から最強の受験生になれる。勿論、合格後に待っている様々な学びの維持にも有用だ。これは2つの動機づけのうち、安定的にやる気や意欲を維持し強化さえできる内的な動機づけに基礎ずく。

お勧めできる動機づけ

仕事で成果を出すと周りから評価されたり、ダイエットの中間目標を達成できたらチートでスイーツが食べられたりする外的な動機づけは、仕事やダイエットそれ自体を頑張ることでなく外的な報酬を得ることを脳が目的にしてしまう。この仕組みから意欲を維持できないだけでなくそれを低下させる事実が判明している。

対して、それらに加えて試験勉強でも是非とも選びたい動機づけは、それら自体を行うことに自らの内的な要因からやる気や意欲を覚える内的な動機づけだ。その要因とは、例えば「勉強って面白い」や「解けなかった問題が解けるって楽しい」と思える自己成長に関わる心的な変化だ。これをどう感じるだろうか。

確かに「勉強嫌いのオレにはムリ」「苦手科目でそれってアタシにありえない」と思えるだろう。合格を果たせる前年まで同様だった我が経験からその考えを拝察できる。だがそんな私でも合格を果たせた年は「法規は間違い探しみたいで面白い」「構造の計算ってパズルみたいで楽しい」と思えた。ではどのようにしてか。

内的な動機づけの方法とは

それが段階的な細分化を使う視覚化だ。段階的な細分化は小さなさいの目に切ろうとする大きな豆腐を縦横そして高さの三方向から段階的に切り分ける様に似る。合格を果たせたと言う大きな状態を、月単位や週単位そして日単位で切り分ける。個々の単位毎に先の状態に至る為に当然あるべき望ましい状態を視覚化、イメージする。

そのイメージは一級建築士の受験生で例示するとこうだ。「法規が高得点の25/30で合格できたら良いな」→「今月は法規の過去問が8割正答できたら良いな」→「今週は法規で避難関係の法文を全て読解できたら良いな」→「今日は階段関係の法文を理解できたら良いな」と順次に細分化つまり具体化を進める。

望ましい状態を視覚化する方法

それは例えば下のように自分が望む状態を、
心の中で呟きながらその状況を好き放題に想い描く。
1.今月の○○を思い通りに達成できたら良いな
2.今週の○○を以下同文
3.今日の○○を以下同文

○○に関する心の呟きは自分が望む状況に置き換えよう。例えば、「今月、過去問を○問解けたら良いな」「今週、法文を○条通読できたら良いな」「今日、構造計算の解法を10問覚えられたら良いな」と何れにしても自らが目指したい何かが「できだ」状態を表現する。その状態が私たちに対して最も内的な動機づけをするのだから。

毎日の勉強を始める時、「今日は○○できたら良いな」と達成したい状態を視覚化することに加えて、週初めや月初めは夫々で達成したい状態のイメージングも加える。仮に視覚的な想像が苦手ならば「今日、過去問の法令検索を○問分できたら良いな」と達成したい状態を描写的に言語化つまり聴覚的に想像しよう。

いずれにしても、最低でも毎日の勉強を始める時に「今日も思い通り勉強ができたら良いな」と勉強が目標通りにできた様子を視覚化する。脳は想像と現実とを区別しない。肯定的なイメージに対して快感のドーパミンを放出して自らがそれをもっと求めるようになる。勉強これ自体に自然と強い動機づけを覚えてしまう。

勉強中のモチベを維持するには

先のようにして勉強の動機づけができたら、習慣通りに勉強を始める。その日に達成事項に関わる何か1つができたら「○○できたね!」と呟いて必ず自分を承認する。「たかが1つにバカみたい」と思うだろうが、やってみると脳は率直にドーパミンを放出して意欲や集中力を勉強する事に高めてくれる。その様に1つ1つの承認を勉強が終わるまで続ける。

実は、多くの人がドハマりするゲームは、これをする人が何か1つをクリアできた結果が楽しげな視覚的な表現でフィードバックされる様に仕組まれている。プレイヤーに知覚的な報酬を与えて、快感の脳内物質ドーパミンを放出させる。この仕組みは前段のようにすることで勉強にも適用できて自らを勉強依存症に招待できる。

やる気に頼らず習慣に頼って勉強を始めるに際して、以上にご案内したモチベのアップと維持をも習慣にすれば、両面からして自分を立派な勉強依存症に仕立て上げられる。「勉強しないって信じらんない」と思う間もなく勉強をする自分になれてしまえるだろう。マイナス、ブラスのいずれにしても習慣の力は絶大だ。

内的なモチベアップの習慣化に健闘を祈る。
GOOD LUCK!