もう一度あなたも合格を目指せる暗記法

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年5月31日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格達成を支援します。

悪習慣の解消法(後編)を実践してどうでしたか?

こんにちは、こんばんは
NLP資格試験コーチの近藤です。

アラ!
今月も今日で終わり。
試験勉強の進み具合はどうでしょうか?

例えばこうかも知れませんね。
「上出来!」
「まあボチボチだよ(謙遜)」
「このままでこれからもイケたら合格かも?!」
以上の感じだったら以下はご不要なので、勉強にお戻りくださいませ。

しかし、そうではなくてこの追い込み期に以下の様だったらご用心。
「得点源の暗記項目が覚えられない」
「暗記中心の科目で得点が伸び悩んでいる」
「覚えたつもりでも翌日になると忘れている自分が嫌」
言うまでもなく受験シーズンは既に数ヶ月後に迫っているのだから。

暗記を怠けた受験生の末路

試験勉強は資格試験に限らず少なからず暗記を受験生に暗記を求める。事実、一級建築士の学科試験、法規は法令集の使用を受験者に許可するが、それでも暗記は必要だ。何故なら例えば頻出問題の防火や排煙、避難関係の設問に直面した受験生は正答に資する条文を即座に調べるつまりどの条文を参照すれば正解できるか設問と関連条文との呼応を暗記しておくとが必要だ。

「法令集持ち込みなんだから暗記なんてイラネーよ」と高をくくっているとどうなるか。「これってどの条文だっけ・・・」とアレコレといちいち法文にあたっていると試験時間を費やす。暗記していれば即座に関係法文を調べられて正答できたはずの設問に正答できない。取れるはずの得点を得られずに総点の足切りや、下手をすると科目毎の足切りで不合格を招く。

また、暗記に関係なさそうな計算問題、一級建築士の学科試験、構造の解析問題は受験生に反力や撓み値を算出させる。一見すると理詰めで暗記が正答に不要だと想えるが、正答に暗記は必要とする。例えば反力を算出するにはピンやローラー、固定端それぞれの反力の数やその向きの暗記が必要。それをしていない受験生は正答することが困難だ。科目や総点の足切りを越えられない。

合格は受験生に暗記を強いる

一級建築士に限らず、試験に合格することは、受験生に暗記する事を要求する。「AIの時代に暗記なんて無意味よ」と怒っても試験とはそう言うものだから仕方ない。それを合格者に言わせれば「『暗記なんて無意味』ってな寝言は合格してから言えよ」「有資格者の実務で『暗記なんて無意味』って始めて解るよ」だろう。逆に暗記が不要で仮に客観的に測れない人格で合否か決まったら、これによる不合格は実に痛いぞ。

性格が悪かろうが仮に人格的に歪だろうが、暗記による得点も含めて合格できるのであればこれに越したことはなかろう。それは得点と言う客観的な合否判定で公平な受験といえないか。では暗記を確実にすることはどうすればできるのか。これまで様々な方法をご案内してきた。追い込み期の今、暗記できる項目はサクッと暗記するのがお得だろう。今回は合格を目指せる暗記を確実にする方法を再確認したい。

結 論

その暗記法とは「高質量の出入力をする」勉強だ。この方法の要点を強調したいので繰りかえす。「高質量の『入出』力をする」でなく「高質量の『出入』力をする」だ。始めに出力がある。出力は同時に入力をなす。その結果は入力の必要もを要請する。よって出力は入力つまり暗唱は暗記であった。うん「この人ってナニ言ってんの?!」だろう。以下で具体的にしよう。

まず高質量は書いて字の如く高い質と量を意味する。前者はこれが人の学習で視覚や聴覚・触覚と多感覚を使用した場合、例えば設問を見た時に「これってあれよね」と心の絵や言葉になったり手の感覚として想起を促す脳内の神経網の構築されやすいことをしてこれの意味をなす。後者は要するに出入力を繰りかえす数量だ。九九を瞬時に想起できる能力を支えている。

例えば、英単語を覚えたいならば、それをただ視て覚えようとするよりも、それを発音することを繰りかえす。それを伴う例文もただ黙読するよりも繰りかえして実際に声に出して「音読」する。身振りを伴う音読は視覚も聴覚も口腔の触覚そして身体感覚も駆動して高質量の情報を脳に与える。また例文が表す情景はイメージつまり内的な視覚や聴覚を構築して同様となる。

「始めに出力があった」ってナニ?

次に出入力は前述のように出力が優先だ。この時期になっても「まだ要点を覚えてないから過去問を解くのは後」と出力を尻込みする受験生がある。だが、実際に過去問を解くつまり正答に必要だと思うことを想起つまり出力した結果は、仮に誤答から入力すべき項目を学習者に教える。正答から「あれで良かったんだ」再度に強調して君に再帰入力することも行ってくれる。

加えて、出力の1つである何かを思い出すことは、記憶網の再現だから何かに関する記憶を神経網を再構築して強化する。その典型が繰り返しフラッシュバックする記憶だ。繰り返しそうするからその記憶として心に再記憶される。また自らの氏名を即座に思い出せる仕組みは試験に限らず繰り返し折に触れて氏名を書かされたり言わされたりと繰り返し想起つまり出力したことにあるからだ。

暗唱は暗記だ

更に出力は入力、この典型が暗唱は暗記である。暗唱はこれの対象を心に絵(視覚)や内言(聴覚)または感触(触覚)として想起・内的に出力し、次に言葉(聴覚や口腔に係わる触覚)として表現・外的に出力する。当然、外的な出力は聴覚や触覚(文字を伴う暗唱をした場合に視覚)に再帰して入力される。これを繰りかえす過程はやがて高質量となって記憶つまり暗記となる。

注意。「暗記って一発で終われるのよね」とする受験生がある。一発暗記ができても、繰りかえされない情報は不要として忘却することで省エネを心がける記憶の仕組みからしてこれが消去つまり忘却される。それを自覚した合格者は暗記したことを繰りかえし暗唱する。暗唱できなかった項目は再暗記することに熱心だった。定期的に暗記を繰り返す学習が得策なのだよ。

効率的な暗記法

最後に、合格の可能性は無限でもこれの為の時間は有限だった。高質量で頻出項目を暗記できればそれに相関して合格率も向上するのだから、暗記すると言っても、できるだけ少ない繰りかえしでより確実に記憶できるように効率的にすべきだ。だとしたらそうする事はどうすればできるのか。その方法が暗唱(想起と出力)を関連付けを基盤に行う勉強だ。

その1つは場所記憶法だった。例えば、冷蔵庫の扉や洗面所の鏡に暗記したいことをポストイットに書いて貼っておく。食べ物を出し入れしたり洗顔や歯磨きをしたりする前後に必ずそれを暗記する。そうした暗記の可否を確認する暗唱をする。これを推奨したのは「この場所であれを覚えた」と暗唱・想起することが連想作用から効率的になるからだ。

もう1つは関連記憶法だ。これを既に受験生時代に世界史や日本史の受験科目で実践されたはずだ。例えば、西南戦争の年号とその内容を暗記する時「1(イ)8(ヤ)7(な)7(内戦)西南戦争(「西郷」隆盛と「薩摩」氏族が明治政府と戦った)」などと年号と語呂、語呂と関係人物、それらを関連付けただろう。驚異的な記憶術その神髄はこのような関連による記憶法である。

以上、合格を目指せる暗記を確実にする方法として「高質量の出入力をする」勉強を再確認した。「それができれば苦労はしないわ」等と不平を漏らす暇があったらそれを実践される方が時間の有限性からして得策だろう。だって合格は暗記に基礎付くのだからだ。頻出項目をよく暗記して合格できれば「暗記なんて無意味」と後で好きなだけ豪語することもできるのでしたね。

健闘を祈る。
Good Luck!