実力発揮の為にあの関係を変える方法とは

マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年7月5日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格達成を支援します。

ノートした後のアウトプットをしてどうでしたか?

こんにちは、こんばんは
NLP資格試験コーチの近藤です。

今週から月が改まった。
本格的な受験期の到来である。
建築士や技術士など多様な試験が本番だ。

試験本番を間近に控えたこの時期、
よくあるお悩み・ご相談が以下の事例。
「試験でアガリそうで恐い」
「試験でブルってしまったら困る」
「試験でドキドキしそうなの自分が嫌だ」

試験本番に関して皆さんはどうだろうか。例えば「模試で慣らしたから、本試験なんてヨユウ!」かもしれない。仮にそうならば今回も以下は役立たずだ。貴重な時間を有用に使えるよう即座に試験勉強に戻られたい。だが、「実はオレ・アタシもそう・・・」であるのならば何らかの事前対策を講じるこに本号は役立つ。試験本番で実力発揮を援助できるはずだから。

従来のあがり防止策はどうなのか

本試験で実力発揮を阻害するアガリや緊張の防止はどうしたらできるのか。例えば、あがりそうになったらその自分を気にするのでなくて、試験問題に意識をむけることが推奨される。すると落ち着きが戻ってくるからだと。確かに、防止の対象は自分自身に集中しすぎる状態を足がかりに影響力を増すから、己でなく試験問題に集中することがそれらの防止に有用かも知れない。

しかし、「それができればアガリ症の人って苦労はしないよ」と該当者は反感を覚えるはずだ。その多くが試験問題が手元にくる前、むしろ受験前から受験をイメージした時にアガリ・緊張を予感する。冒頭の悩みや相談もする訳だ。「受験前からアガリそうで(そんな時は大方が本試験でそうなってきたので)、試験本番で設問に集中しろって無理」とご反発の方も少なくない。

呼吸法はどうなのか

そこで、よく提唱されるのが呼吸法。それは緊張やアガリを自覚したら深呼吸をしてそれらを鎮める方法だ。深呼吸は緊張に関わる交感神経の高ぶりを鎮めてリラックスを促す副交感神経を活発にする。心臓のドキドキや汗、手の震えなどの緊張による体の反応を和らげる効果も期待できるからだ。吐く息をお腹から長く吐く腹式の深呼吸がアガリ防止として推奨される。

だが、「深呼吸のしすぎで過呼吸になりそう」でなくても「その深呼吸が上手にできれば悩まないわ」と嘆かれる実情だ。実際、深呼吸といっても効果的な腹式のそれは一朝一夕で身につかない。深呼吸を「大きく息を吸って・・・」と言う様に吸気から始めがちだが、それは書いて字の如くに深い呼気が深い吸気を促す。ヨガなどで日頃に練習してやっとできるようになれることだから。

場数を踏めば解消できるのか

その他、言われる対処法は、「それって慣れだよ、緊張やアガリの解消は場数を踏むこと」である。模試を沢山受ける、試験の雰囲気を数多く経験して、試験に慣れることがアガリを解消すると言うのだ。確かに、緊張やアガリは場に慣れていないことから生じる。よって場数を踏むことが慣れを生成する。結果、そうすることが防止策になるように思われる。

しかし、「緊張やアガリを覚えそうな模試(要するに試験)を沢山受けるなんてムリ」な方も数多い。「理屈をこねる暇があったらヤレよ」とムリを強いて自分にそうさせる事は「やっぱり緊張した」とその癖を助長しかねない。模試でも試験であるから、「試験って緊張やアガリを感じて当然よ」と人は経験から学習する生き物であることによって逆の効果を生じる可能性がある。試験に関する緊張やアガリには本当に困ったことだ。

では緊張やアガリの効果的な防止はどうすればできるのか。
今回は従来の対策とは異なるあの関係を変える方法をご案内したい。

結 論

それが脳内にある刺激と反応との関係を変える方法だ。その関係は脳内すわち潜在意識にある。例えば赤信号を見た刺激が止まる反応を無意識に起こす。スマホの呼び出し音を聞いた刺激が同様にスマホを手に取らせる。つまり刺激と反応の連合である。脳内である刺激が特定の反応を起こす前提、言わばプログラムとして機能する。何れにしても先の連合は意識で抗しがたく機能する。

実際、その連合は本試験のイメージが刺激として緊張やアガリの反応を起こす現象として自覚できる。無意識のうちに不安や怖れなどの反応も起こす。無意識と意識の力関係は圧倒的に前者が勝ることはご存知の通り。「試験が不安でも試験勉強に集中しよう」と意識しても、無意識的な心理反応は抑えようがない。意識、集中などの精神論で上手く抑制できない。実に困ったことだ。

脳、イメージと現実の間柄

人脳はイメージと現実とを同値として反応する。事実、梅干しを頬張るイメージに現実でそれをしているかのように香りや酸味を覚える。鼻孔の拡がりや唾液の分泌として反応を引き起こす。刺激となる受験のイメージとこれが起こす反応の連合はそれに酷似する。その反応はある人に緊張やアガリの否定的に、別の人には実力発揮のやる気や期待感など肯定的にと、人それぞれに異なる。

よって受験のイメージとこれの反応との関係を、本番のイメージが緊張やアガリなど試験本番で実力発揮を損ない兼ねない否定的な反応を起こすのではなくて、そのイメージつまり刺激が例えば集中やリラックスなど試験本番で実力を発揮することに有益である肯定的な反応を生成する連合に書き換えればよい。これができれば冒頭の悩みや相談にあった課題は解消できるのだから。

イメージは現実と同値として脳に作用することから、緊張やアガリの対策として実際に模試を沢山受けるなど場数を踏む為の手間暇を大いに省くこと(もちろん試験勉強の効果検証に模試を活用することは有意義であるが、そうする事と試験に対する慣れを生成して緊張やアガリの解消を試みる事は別の話)もできる。

あの関係を変えれば自分が変わる

本試験のイメージと反応の関係・連合を好ましく変える手順はこうだ。
1.イメージと不適切な反応の連合を特定する
2.イメージと適切な反応の連合を特定する
3.特定した2の連合を更に蓄積する
4.3で蓄積した連合で1の連合を上書きする
5.4の効果検証をする

1.イメージと不適切な反応の連合を特定する
そのイメージはある時の試験に関するものだった。これを心に思いうかべよう。その時に見ていたものを今に視て、その時に聴いていたことを今に聴こう。そうすると覚える感覚(ドキドキ感やソワソワ感など)を左の膝頭を指で押さえる。これで1の連合として特定できる。

2.イメージと適切な反応の連合を特定する
例えば、適切な反応は落ち着きやリラックス。それを覚えたある経験を思いうかべよう。その時に見ていたものを今にありありと視て、その時に聴いていたことを今にありありと聴こう。そうすると覚える感覚(心地良さ、ゆったり感や解放感など)を左でなく「右」の膝頭を指で少し圧を覚える位に押さえる。これで2の連合として特定できる。

3.特定した2の連合を更に蓄積する
適切な反応を覚えた経験はなんでも好いのであと2つ位を思いうかべよう。それぞれの体験毎に、その時に見ていたものを今にありありと視てその時に聴いていたことを今にありありと聴こう。そうすると覚える感覚(心地良さ、ゆったり感や解放感など)を「右」の膝頭で「同じ箇所」を指で少し圧を覚える位に押さえる事で、2の連合として更に蓄積する。

4.3で蓄積した連合で1の連合を上書きする
 A.2と3で触れた右の膝頭で同じ箇所を指で押した状態を保持する
 B.1で触れた左の膝頭で同じ場所を二呼吸くらい押したままする
   ※つまり左右の膝頭を同時に押した状態を暫く保持する訳だ
 C.まず左の膝から指を離す
 D.右の膝を押した指は一呼吸くらいそのままに保持してこれを離す

上のBを行っている時、肯定的な感覚に否定的な感覚が混ざり、後の感覚が別の肯定的な感覚に移行するだろう。そう自覚されなくても安心されたい。連合の書き換えは認知し難い潜在意識下で進行している。また次で検証できるからだ。何れにしてもこの段階の要諦は、蓄積したポジな連合を先に発動した下で、ネガな連合を発動する順序。後の発動を止めてから前の発動を終わる手順だ。

5.4の効果検証をする
では来る本試験を想い浮かべてみよう。その時に見るだろう事を今に視て、その時に聞くだろう事を今に聴くと、どんな反応つまり感覚を覚えるだろうか。ここで落ち着きや平常心など肯定的な感覚を覚えたとしたら4段階つまり不適切な反応を起こす連合は書き換わっている。お悩みの対策は完了だ。そうでないなら3に戻りもっとそこの蓄積を行ってからここまでを行おう。

以上、イメージと反応の連合を変える方法をご案内した。「それってNLPのアンカリング?!」と勉強家の向きにはご賢察だろう。将にその通りだが、NLPを全く知らない方でもそれを実践できる様に心がけてご案内をしたつもりだ。試験本番をイメージして否定的な感覚を自覚されている皆さん、そして貴方にとって今回の方法が有用であれば幸いである。

追い込み終盤期の健闘を祈る。
Good Luck!