「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年6月13日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。
見える化する記憶術はどうですか
こんにちは近藤哲生です。前号は覚えにくい、例えば苦手科目の暗記項目を効率的に暗記つまり必要な時に想起できる、見える化する記憶術をご案内しました。その訳は特に苦手科目で得点の底上げをして何としても合格基準を満たせる得点を取れるようにする為です。それで合格点を取れないと得意科目が満点でも不合格ですから。
そう言えば今月も来週から後半を迎える。即ち、それからほぼ一月後、例えば建築士の受験生である皆さんは本試験に直面する。つまり今夏に受験予定の諸氏は試験勉強で試験直前期に存する。だとすれば、合格に資するので繰りかえして強調するが、何としても不得意科目で足切り点を楽にクリアできる得点力を獲得すべきだ。
ギリギリの合格を狙った受験生の末路
前述に関してどうお考えだろうか。蓋し「ギリで合格できればコスパ良くネ」とのお考えには効率性を慮る時流から一理ある。だが、その考えは結果的にコスパがよろしくない。むしろ危険でもある。本試験の難易度は常に揺らぐ。上振れした場合にギリを狙った者を落とす。長期の受験勉強つまり再受験を招くからだ。
勿論「その難易度のブレを見越したギリで良くネ」とのご意見も聞かれる。ギリでも余裕でも、合格証にそれが記される訳でないのだからね。しかし、本当の試しは、有資格者になってから到来する。能力からして、その試しに応じにくいギリで合格を果たした有資格者に「資格持っててそれかよ」と批判の矢が突き刺さる。
例えば、「このケースって法的にどうよ」と有資格者としての意見を求められる。その試しにスルスルと法文を紐解きながら答えられれば有資格者としての面目躍如たるものがある。しかし、それに対して法文をめくる手もままならず応えに窮するようでは、「フーン、資格ってヤッパタダの紙って訳ね」と手厳しく扱われる。

苦手科目の得点力を底上げするには
以上に関してどうだろうか。例えば「そんなのってAIを使えば楽勝よね」とするお考えがあるだろう。今の生成AIは実によくできている。しかし、それらできの良さは、幻覚(まるで本当のような嘘)を生成することも実に長けている。で、「ケッAIの幻覚も有資格者が見抜けないってザマねーなぁ」と蔑まれる。
招来や直近を考えた場合、苦手科目で余裕の合格ひいては有資格者としての実力向上の為に、苦手科目の得点力を底上げするのに越したことはない。では、それはどうすればできるか。特に悩ましいのがその計算問題だろう。建築士の受験生ならば構造計算だ。それを克服できれば余裕の合格をもたらす得点も可能となる。
とは言え、その手の問題は一筋縄では太刀打ちし難い。
丸暗記で対処できる代物で決してないのはご存じだろう。
今回は苦手科目の計算問題をも克服する方法をご案内したい。
結 論
その方法が型にハマる勉強法だ。型にハマることは次の2段階で行う。1段階目は型を覚える。その為に、解法をただまる暗記や丸写しするのでなく、何故にどのようにしてその手順で正答に至るのかと解法の論理を最初は解らずとも取りあえずまず覚える。2段目は1段目で覚えた解法を繰りかえし再現して完全に型にハマる。
1段目をどう思っただろうか。なるほど「ヤッパ暗記なの?!」とお悲しみかもしれない。しかし、計算問題でも暗記が不可欠だ。それが考える設問であるが、考える材料がなるのにそれができる訳がない。事実、二桁同士のかけ算を考えたくても、九九と言う知的な材料がなければ考えようがないのと同様だからだ。
例えば、一級建築士の計算問題で頻出の撓み値や回転角を求める設問は、まず各支点の反力を求め、そこから設問の点に関わるモーメントを算出し、最後に撓みや回転を公式から算定するような解法手順を覚える。なぜその手順かといえば、最後の公式がモーメントの入力を求めるからだ。このようにその訳と手順を理解して覚える。

本格的に型にハマる方法
1段目ができると、「これで解ったからバッチリ」と油断する向きが散見される。だが、「『解った!』で合格できれば苦労はしない」のが本試験の厳しい現実だ。解って覚えた解法が丸っとそのまんまで出題されることが決してない。資格試験の設問は過去問の組み合わせで作成される。常に過去問の応用で出題されるからだ。
と言うと、「ジャ、ヤッパ苦手の克服って無理ジャね」と短絡する方がいるだろう。しかし、それって決して無理じゃない。つまりその克服には道理がある。本試験の設問は「過去問の組み合わせ」であるから、できるだけ多くの例えば過去10年分の解法を覚えれば、その組み合わせにも対応可能つまり応用ができるのだ。
例えば過去10年分の解法を覚えることはどうすればできるのか。私たちが忘れる生き物であった事実を考慮し、忘れかけた時期に覚え直すことが記憶を強化する脳機能からして、定期的に計算問題に接した時に覚えたはずの解法を声に発したり実際に紙面に再現したりする。即ちその想起を繰りかえす。以上で型にはまれる。
繰り返しで型にハマれる仕組み
その仕組みは、皆さんが大学受験の勉強で既にご経験済みだ。計算問題の典型、数学解法の三原則は東大理三の合格者達が諭すように解法の変化、解法の追加、解法の順序と言える。数学ほど難解でない例えば建築士の計算問題も同様にその変化、その追加、その順序、以上の3点を過去10年分の計算問題で型として自らを嵌める。
勿論「エッーそれって無理ムリ」との声が聞こえもする。しかし、その考えは実に浅見ではないか。過去問10年、例えば一級建築士の計算問題は多く見積もっても高々70問だ。大学受験の英語で数千の単語を覚えた事実に比すれば屁みたいなもの。逆に言えば他の受験生が尻込みする中、楽勝で得点源にできもする。相対評価で合否が決まる試験で有利だ。
最後に付け加える。計算問題の解法を再現することで型にハマる勉強は「計算問題だから考えなきゃ駄目」などと変な真面目さに拘ってはいけない。そうするのでなくて、例えば1分間解法を考えそれで解法を想起できなければサッサと回答解説を読解して何故どのようにして解くのかその解法を理解して覚え直そう。

苦手科目の克服法も論より証拠で実践だ
試験直前期の今、「計算問題は考えるものよ」などと余裕を噛ませている状況でない。且つ東大理三の合格者たちですら解法を思い出せない時はトットと回答解説を見直しそれを覚えたかを紙面に再現する勉強が合格を目指す為に有用であることを強調する。クドクドとお伝えしたが「論より証拠」で実践すればその効果が解る。
対して「結局、精神論的なソレ」とご反発もあるだろう。だが、ソレだけが事実だ。これは決して精神論的な類いでない。実際に何かを行動する事でのみ脳つまり知性は変容する。その1つである過去問の解法に関わる記憶、ひいては試験本番での想起も同様だ。四の五の言う暇があったらやってみてくださいということです。
型にハマる勉強にも健闘を祈る。
Good Luck!