勉強にもやる気を出せる方法

資格試験の勉強をしたい。もちろん、参考書や法令集、そして過去問集などを既に買いそろえた。加えて勉強時間を確保できるように平日や週末の学習計画さえも立案した。つまり、試験勉強をするために準備を十二分に整えられた。

だが、しかし、どうしたことか、勉強を始めたり続けたりするためにあるに超したことはないやる気を出せない。車がガス欠で動けないことに似て何だかやる気不足で本格的な受験勉強を始められない。NLP的に正しく言えば、勉強をしないことができている。やれやれ何がどのようにして勉強をしないことを可能にするのでしょうか。

やる気も止める否定的な学習

それが否定的な学習。ネガなアンカリングです。学習の一形態が条件反射でした。例えば勉強しようと思ったことが勉強しないことに連鎖している。勉強しようと意図することがそれをしないネガな条件反射になっている。換言すれば、前者が勉強するやる気をださないことに繋がっている訳です。肯定的な意味づけでなく否定的な意味づけになっている。

例えば、「緑信号を見ているのに足が前に進まない」「ドアノブに手が触れたけどそれを回せない」ように前者がネガな反応と結合している。同様にして「勉強できる状態が勉強にやる気を出さない」となって冒頭のようなネガなアンカリングが成立しているわけです。

そうであれば、それらを肯定的な学習に転じることは勉強に関しても有用でしょう。例えば、「根性だ」とか「やる気だ」とか精神論をして自分に勉強することを強制できるのならば苦労はしない。むしろそれで強制できるほど脳は無能でなく精神論で動かせないほど有能なのです。やれやれ自分のそうした状態にある脳を変えることはどうすればできるのか。その有用な方法もNLPにあります。それがNLPプログラミングのアンカリングです。

自然にやる気を出せる虹彩パターの進め方

虹彩パターはアンカリングのひとつです。これも肯定的な学習を創ります。例えば勉強する自分のイメージを「○○をしたくなる」状態だと脳に学習させるのです。精神論で自分に勉強を強いるのでなく自然に勉強にやる気を覚えさせます。以前にFacebookにアップした動画からご紹介します。合格を目指して試験勉強したい受験生にも効果的なのでここにそれから抽出した核心部分(虹彩パター)を採録しました。実際にやってみるとその効果を実感できるでしょう。

  1. ○・・・○たくなる絵を想い描く
  2. 課題の絵を想い浮かべる
  3. 課題をやる気なる場合の葛藤を調べる
  4. 虹彩パターを使う
  5. 上記実施の効果検証をする

1.○○したくなる絵を想い描く:例えば、「チョコレートを食べたくなる」「子猫にスリスリしたくなる」「ドーナツを無性に頬張りたくなる」など、あることをしたくさせる対象の絵を心のカンバスに鮮明じゃなくてもよいので自分なりに主観(自分の目で観ている状態で自分の姿が見えないが、○○したくなる対象やこれに触れている自分の手などの絵)で想い描きます。

2.課題の絵を想い浮かべる:課題とは、例えば「参考書の○章を読了する」や「法令集の○条を読解する」や「過去問の○題を解く」などです。これを想い浮かべることは、客観つまり事例にあげた課題に取り組んでいる「自分が観えている」絵で想い浮かべる。課題をやれている自分を観察した絵を心に思い描くのです。

3.課題をやる気なる場合の葛藤を調べる:この葛藤とは、「参考書の○章を読了したいけれど、友達からの誘いにものりたい」「法令集の○条を読解したいけれど、彼・彼女と遊びたい」「過去問の○題を解きたいけれど週末はのんびりしたい」なに課題と別の事との双方から心が引っ張られている状態です。この状態を覚えるようなら、「例えば、参考書の○章を読了できたら、友達の誘いに乗ろう」「デートよりも法令集の○条を読解を優先しよう」「合格した後は好きな時にのんびりできるのだから、合格できるように過去問の○題を解こう」などとして葛藤を4の事前に解消しておきます。このワークをやった後で更に強い葛藤のドツボに心がハマることを回避できるようにします。

4.虹彩パターを使う:下の動画で「4.b 虹彩パターを実施します」と題したことです。課題の絵は例えば自分が参考書を読んでいる様子です。虹彩は瞳の中にあって明るい時に黒目を小さくしたり暗い時に黒目を大きくしたりする絞りのように働く部分です。虹彩パターを実施することは、課題の絵にごく小さい虹彩がある様子を想像することから始めます。詳しくは下の動画をご覧下さい。

虹彩パターでも大事な効果検証

5.上記実施の効果検証をする:4までを実施してどうでしょうか。もし、「やる気になれてない」などと感じるならば、特に4を何回かやってみましょう。それでも効果を覚え難いならば、3をやり直して葛藤を解消してから4を再実施します。そうでなくて、「うん、やる気になった」と効果を感じるならば、「やる気になれることは解ったから、勉強はあとで」と妙な先延ばしをせずに勉強に取りかかりましょう。