「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年12月26日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。
勉強に集中できる環境づくりはどうですか
こんにちは近藤哲生です。前号は勉強に集中できる環境づくりのご提案。これは本誌で繰りかえしてご案内の勉強に集中できる型・ルーティンを補強します。勿論、その型を実践するだけでも勉強に集中できる。加えて、勉強に集中できる環境も整えればそのルーティンの作用も高まる。行動と環境の相乗効果が働くのですから。
振り過去を振り返ると分かることは、耳障りなBGMが流れるカフェや叫び声と効果音に満ちたゲーム店、それらの環境で試験勉強に集中できない事実。それにも拘わらず、受験生の中にはその環境に瀰漫する影響の様な環境を勉強机の廻りにウッカリ作っている人がいる。これでは集中のしようがないので前回の提案をした訳です。
体力と同じく集中力も決して無限でない。これをある程度使うと備給する為に休憩をすることが必要。この様にあくまで有限。有限な内的資源である集中力を使うべき対象である勉強に対して将に「集中」できるように机廻りから、集中力を盗む雑誌や不要なモノを排除するのでした。その効果は「論より証拠」で実践すれば分かる。
勉強の環境作りで悩ましい課題
外的な環境作りができても、次のお悩みの絶えることがない。
「休日の朝、スマホを見始めると勉強に手がつかない」
「ちょっとスマホで動画を見ていたら数時間を無駄にした」
「スマホでSNSの返信をしていたら勉強時間を潰してしまった」
その悩ましい課題がスマホやそのゲームに係わる依存症的な行動。
スマホは「子供にこれを絶対に持たせない」と著名なSNSの創始者が告白するほどに有害。依存症的な作用を大人にも及ぼす。1日当たりのスマホ使用時間に関する統計は本邦の成人が平均して2~4時間を費やすと言う。仮に中を取って3時間/日だとすると1年で千時間以上、難関資格試験の合格に必要な時間を費やしている。
スマホが秘める蟻地獄的な連鎖反応
スマホはこれを人が弄り出すと次々と興味をそそる報道や動画を案内する仕組みで動く。止められない止まらない○○○エビ煎餅状態、スマホ無しでは過ごせない依存症的な心理を誘う。むしろ依存症を引き起こすと言え有害だ。スマホを際限なく弄る人の状態は依存症の実験動物として使われる猿と選ぶところがない。
以上からスマホを勉強机に断じて置かない。その通知音や電源を遮断してかつ勉強部屋から離れた例えば玄関口など隔離した場所に置く。勉強の環境から可能な限り遠ざける提案を繰りかしご案内。だが、起床後や休憩時間にスマホを触って依存症的な状況に陥る受験生の絶えることがない。やれやれこれをどうしたら良いのか。
スマホ依存は止めようとせずに逆に活用する
その方法が依存を活用すること。例えばスマホ依存を止められなければその依存を、ゲーム依存がそうならそれを、SNSでイイネが貰えることの依存がそうならそれを試験勉強に活用する。これをどう感じただろうか。確かに「この人ってオカシクなったの」とお察しかもしれない。しかしその方法を私は正気で提案していきたい。
後に述べる段階を経ていけば、スマホやゲームの依存をせずにはいられない勉強依存に転換できるからだ。依存症はこの行為がもたらす短期的な快感とこの後に味わう時間や金銭の浪費に対する自己叱責がもたらす不快感とが連鎖する。後の不快を解消しようと前の行動による快感に手を出して後の不快に陥る堂々巡りにハマる。
だから快感と不快感との連鎖に介入する。まず依存症的な行為をした後にこれを決して自己叱責しない。次にその自己叱責をする代わりに依存症的な行為を引き金にして勉強を始める。例えば、スマホを1時間弄ってしまった自分に気がついたその時、即座に勉強を例え始める。スマホ弄りを条件に勉強と言う反射を起こす。
スマホ弄りを後悔する暇があったら試験勉強しよう
例えば、勉強はスマホを遠ざけて終了できたが、就寝前にスマホを弄りながら寝落ちしたとする。ならば、翌朝、その自分に気がついたら、即座に参考書を3分間音読したり過去問を一題解いたりする。電車通勤中に勉強するはずだったが、ウッカリスマホに見ハマった自分に気がついたら、即座に学習コンテンツを視聴する。
以上の様に、スマホ依存をトリガーにして勉強という反応を発火する。スマホ依存と言う行動を条件にして試験勉強をすると言う反射を繰りかえす。但し、そうするだけだと「勉強するのが免罪符になってスマホ依存が強まるだけでジャね」とする懸念を解消できない。事実、ある種の依存症は免罪符的な行為の効果で強化される。
その懸念に配慮した方策は次段で述べる。これは人が自分に気づく認知つまりメタ認知の活用だ。学び方そのものを学ぶメタ学習の活用でもある。人脳は極めて優れた機構を有する故にパブロフの犬より速くスマホ依存が貴方に勉強をさせる条件反射に転換される。勿論「それを切っ掛けに勉強しなくても」とお考えかもしれない。
スマホ依存から勉強依存への変化を加速する
前述のご賢察どおりにできるに越したことはない。だが「それができれば誰もスマホで苦労はしない」のも人情だ。であるから、ここで使えるのがメタ認知だ。「オレ・アタシってこう考え・感じている」と自己を認知するつまり気づきだ。例えば、スマホを弄り始めた自分をながされずただ観察する。スマホを触った自身に気づく。
次にその自分を止まって観て「後で勉強するより今から勉強してよ良くネ」と自分に問いかける。その選択が「ヤッパ、スマホ」だったらその後に必ず勉強をする。それが「今から勉強しよう」だったらその通りに行動を選択する。このようにスマホに関わる自分を止まって観て選択する過程をスマホ弄りの度に繰りかえす。
その反復は良い自分を選択する学習である。これを事ある度に繰りかえすとより良い選択の回数が増すはずだ。より良い選択がより短い時間でできるようになる。つまり選択に関する選択そのものが変化する。選択そのものの選択つまりメタ選択が進化する。これがスマホ依存を勉強依存に転換していくステップである。
ドコデモメモでスマホ依存を勉強依存に変える
とは言え、「その止まって観るができれば苦労はしないわ」とお考えだろうか。仮にそうお考えならば、苦労をしないように自己を観察ができる工夫をすれば宜しい。そうする為に有用な方法は既に本誌でドコデモメモとして御案内した。スマホを弄り始めそうな場所に「スマホを弄る、それとも勉強する」と問いかけを書いておく。
なんならその問いかけをスマホで写して待ち受け画面に設定する。そうすれば問いかけするドコデモメモがそれこそスマホの中に設置できる。スマホ依存を始めそうになった時、「スマホか勉強するか」と自分を止まって観ることができる。そしてより良い選択もできるはずた。こうした工夫次第でスマホを勉強の引き金にできる。
最後に業務連絡、次号は休刊とし9日とします。
今年もお世話になりました。
どうぞ良い歳を。

