試験直前期にも合格を目指せる勉強法

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年6月27日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。

通勤路記憶法の実践はいかがですか

こんにちは近藤哲生です。前号は通勤路記憶法をご紹介。これを実践することで、暗記項目を多量に覚えられる。「エッ、ソレってマジ?」と初耳の方は訝しくなる方法だったかも知れません。しかし「ウン、ソレってマジ!」それを実践した人はその効果に手応えを覚えたはず。東大理三の合格生も使った方法ですから。

何故にそのような方法までして暗記する訳は、マジメにキチンとと言うようなつかみ所のない勉強法に比して、初耳だろうが怪しかろうが行えば確実に得点源の項目を暗記できること。結果、暗記項目で確実な得点を可能にして、合格の可能性をより高められること。科目と総点の基準を満たすのが資格試験の合格法ですから。

試験直前期によくある悩みや嘆き

前号のご案内もこの時期、試験直前期の合格を確実化する為の方策でした。言わば試験直前期によくある特に得点の伸び悩みを実践することで解消できる実践すれば得点力を高める一策でした。ですから、それだけやれば万事が解消する訳ではありません。事実、試験直前期の今、次のような悩みや嘆きが絶えることはありません。

その数例を挙げるとこうです。
「直前期に何をしたら良いのか不安」
「この時期に過去問だけで受かるのかって怖い」
「苦手科目の得点が合格基準を超えるかを考えると嫌になる」
では、その心もちをどのようにしたら解消できるのでしょうか。

不安に溺れそうでも藁を掴むな

その状況は不安、怖れや心配などの濁流に溺れかけて、何か助けがほしい様子だとしたらどうだろうか。例えば「○○要点集って良いジャね」と合格基準を満たせそうだ。しかし、それで合格できれば受験生は苦労はしない。それで合格できるのであればそれで勉強するのが受験生の常識であるはず。だが実情はそうではない。

だが「合格!これだけ○○集」的な受験生の悩みや不安を解消できそうな教材に手を伸ばす人が散見される。「○○要点集って使えますか」と言うご相談も繰りかえし拝聴してきた。そうしたくなる気持ちはお察しできる。だが、決してそれらを掴むべきではない。それは決してあなたの「これだけ」でないから。

勿論、それらの教材はガセではない。それらに目を通すと、「これだけ」や「要点集」と記すようにそれなりに覚えるべき項目を巧みに提示する。だが合格を目指す上で大事なので繰りかえすが、それらは決して貴方専用の「要点集」でない。それらは貴方に固有のデシラ(頻出だがこれの解き方を知らない過去問)を正答に変える為の項目だ。

では貴方のデシラを正答に転じる、つまり合格を確実化するものは何処にあるのか。この直前期に何をどう勉強をすれば良いのか。今回は試験直前期にも合格を目指せる勉強法を再確認したい。

結 論

それが本質的な試験勉強法。本質的とは資格試験の勉強に於いて根本である様相。つまりその勉強で各受験科目とその総点との合格基準を満たせる中核になることだ。「ソレってナニ」は実に良い問いだ。それは要するにそれらを満たせるつまり合格を目指せる、早い話が各受験科目の得点とそれらの総点で合格点を獲得できる様子だ。

ではそれは誤答を正答に転じる。ズバリ解けなかった特にデシラの過去問を解けるようにする学習法だ。ご案内の通り、資格試験の設問、この8割前後は過去問の組み合わせだ。これの全問に正答できれば、合格基準を過半や6割前後とする各受験科目の基準を満たせる。勿論、それらを合わせた総点の以下同文。つまり合格を堅実に目指せる。

具体的にそれはこうだ。まだ正答できない過去問を二方面から攻略する勉強の仕方である。1つは量の面から、もう1つは質の面からだ。一方または両方から誤答した過去問を必ず正答できるようにする勉強だ。いずれにしても、「誤答した問題を必ず正答できる」ようにすることだ。過去問の誤答を確実に転じられる勉強をすること。

量で攻略する科目

これに該当するのが暗記をすれば設問の多くに正答できる科目。例えば、一級建築士の学科試験ならば、施工や計画である。その逆と思われがちな構造も正答することに質的な勉強を求める計算問題は30問中に多くて7問であるから、この多くは暗記で得点が可能だ。計算問題の過半に正答できれば、9割前後の得点ができる。

と言うと「法規ってジックリ取り組む質で勉強するのが必要そうだから、本試験日までに勉強が間に合わないかも」と不安を募らせる声も届く。しかしそれは浅見である。法規は一見すると小難しい法文を参照して正しい選択肢を選ぶ問題からして、質的な勉強を求める最たるもののようだ。でも、その実、過半が暗記で正答できる。

暗記で正答できるのは、正しい選択肢を選ぶ為に参照すべき法文の在りかを覚えていれば、即座に当該の法文にあたって選択肢の正誤を判断できるからだ。その法文とは、例えば排煙や防火に関する緩和や避難階段の設置数に関わる強化を規定したもの。これらの在りかとこれを確認するコツを暗記しておけば迷わずに正答できる。

量で攻略する方法

この方法は兎にも角にも暗記項目に繰りかえしてあたる。それにあたって想起する勉強を繰り替えること。これは既に多くの方が大学受験に際して英語や古語の単語を覚えた方法だ。カードを使おうが単語集を使おうが、いずれにしてもそれを目視した時に、その意味を想起できるか否かを確認する。それができないものを覚え直す。

覚え直す時は紙に何度も書いたりマインドマップを多彩に書いたりなどの手間をかけない。口頭で覚えたいことを暗唱する。一字一句を完全でなくてもその意味を自分的な言葉で諳んじることができるまで繰りかえす。これができたら1時間や1日、1週間と時を経て想起できるか否かを確認する。これを繰りかえす。

通勤時間やトイレ、休憩時間など隙間時間が有ればこれを利用して、暗記項目を目にしたら即座にその意味や正答に必要な要点を想起できるように、ただひたすら繰りかえす。完全な想起ができるまで暗記項目を周回する。キチンと真面目になど不要。ゴロゴロしながらでも完全な想起ができるまで周回すれば、ソレで良い。

質で攻略する科目

それが例えば一級建築士の構造で計算問題だ。勿論、これの全てではない。多くの計算問題も繰り返し解く過程で「何を、なぜ、どうするか」この三点を理解してこれの解法を暗記すれば正答できる。しかし、その様にして繰りかえしてそうしても、誤答してしまう計算問題は、質で攻略する。その三点に関する理解の質を深める。

それを深めるには、回答解説を読解する。それを記した文面にある用語や用語を組み合わせた文、文から構成される段落、夫々を明確に理解できているか否かを確認する。例えば「Aの端点はローラーであるから、その反力は支持面に垂直で」と有った場合、ローラーだと何故そうなのかこれを参考書で正しく理解することが大切。

そうして理解していないと、類似の過去問は繰りかえして解こうが、そこを突いてくるので繰りかえして誤答するのが関の山だ。そうした瑕疵を解消するには、先の例で言えば、ローラーやピンそして固定端に関わる反力が何故どのように有るのか、その原理を正しく理解する。そうすれば次第にこれを暗記できるようになれる。

質を深める方法

この基本は理解だ。解き方に関する手順の道筋を解ることだ。それを解っているか否かは解き方を紙面にあるいは口頭で再現できるかどうかを確認する。それを再現できなければ、計算問題の解法は何を何故にどうするが一連の筋道を成すことからして、解き方の手順の三要素のどれかに無理解な要素が必ずあるはずだ。

上記から、前述の三要素に関して、自分の理解を事細かに点検する。その三要素を紙に言葉で書き出したり図解したりして自らの理解を確認する。そうして書けない場合、それが理解不足を提示しているのだから、それを理解に転じる為に必要な知識を参考書などにあたってそれを覚える。覚えたら先の三要素を紙面で再現する。

対して「全部をそうするのって無理」と慌てる人がいる。勿論、決して全部そうしない。繰り返し解く過程で、特に誤答を繰り返した過去問に限って解法の書き出し再現をする。参考書の再読をする。繰り返し解く勉強だけで解法を覚えられる過去問はそうするだけで事足りる。いずれにしても正答できる方法を実行するだけだ。

以上、クドクドと再確認した。すると「結局どうするの」と端的な答えを求める向き出てくる。そこにお答えする。試験勉強とは問題の誤答を正答に転じる能力の獲得だ。タイパ的に言えば本試験までに各受験科目とこれらの総点との合格基準を満たせる得点力を得る。このように誤答を正答に転じる学習をすることだ。

合格を目指せる勉強法に健闘を祈る。
Good Luck !