「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年11月8日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。
不合格の原因を潰す勉強ってどうでしたか
こんにちは
こんばんは調子はどうですか?
NLP資格試験コーチの近藤です。
前号は「不合格の原因を潰す勉強」をご提案。それってどうでしたか。例えば「勉強しなきゃイケないことの多さが超ヤバイ」との声はこれまでに頻繁に拝聴してきた。その声は無知の知を表明していると考えると実に素晴らしい。知らない自分を認知するメタ認知でありこれが学びを動機づけるのだから。
その一方、無知の知を得たことは、合格を目指す観点からすると、次のような悩みや疑問を生じる状況は当然の成り行き。
「参考書を沢山読むべきだけどとこから読めば良いの?」
「読みこまなきゃなんない法文が多すぎて手がつけられない」
「法令集のあちこちを読む必要があるけど難しすぎて無理ゲーよ」
速読法は受験生の光明か
上のような状況に合格するまでに私も同様に苦悶した。その苦しみをどうにかしようとあることを試みた。それが「○○式速読法」だ。本を早めくりしたり視点を上下や左右に素早く練習をしたり頭の中で読んでいる文章の音読を抑制したりする練習だ。勿論、勉強ブームの昨今、同類の速読法は多彩に衆目を集めている。
そうなので、「○○で××速読法」的な標題の本を手に取る人の絶えることがない。確かに、そのような方法を体得できたら仕事や勉強で読むべき本を多読できそうである。「それってできたら試験勉強が楽勝、フフッ~」とその類の速読法を試してみたくなるのが人の常だ。タイパやコスパが優先の世の中なのだから。
速読法の現実とは
勿論、そられの速読法はこれを案内した本を開いた瞬間から速読ができない。その方法は、案内される例えば見開きの項を遠くを眺めるような視線でボーッと眺める並行視の練習をしたり、文字を見ている時に心の中の発音を抑制する訓練をしたりする。結局、「時間を要する」の練習を読者に求める。
「でも試験勉強が楽になったら良いよね」とその読者は夢想する。受験生に最も貴重な資源である時間を速読法の練習やその講習使ってしまう人の度しがたい習性が発動する。例えば速読法を1週間ほど練習して1日に1冊の本を読めるようになったら、「それってコスパ良くネ」と考えるからだ。
ところがその結果はどうだろうか。例えば「えっ、練習法どおりに読んでいるけど法規の過去問が×問だらけ」や「見開きを眺めるだけで頭に入るって練習したのに法文を読解できない」現実に直面する状況はさもありなんである。世に言う速読法が本当に効果的な方法であるならば、目敏い進学校や受験予備校が採用するはず。だが実際はそうではない。
結局、「ヤッパ地味に読まなきゃ駄目だ」と人は気づく。一方で既に貴重な時間を浪費している。「あの1週間を勉強に充てていたら合格できたかもしれない」と合否発表に際して地団駄を踏む。勿論、受験勉強の時間は有限であるから難解な法文を速く読めるに越したことはない。今回は貴方もできる現実的な法文の速読法を再確認したい。
結 論
それがデシラで始める法文の現実的な速読法だ。デシラは試験によくデて解き方や法文の検索方法をシラなかった無知の知を教える法規の過去問とその知を明示する解答解説である。これを把握する為には過去問を解くしかない。そうして誤答した問題の解答解説が教える正答と誤答、個々に該当する法文の該当箇所を読む。手掛かりなしに例えば第一条から順に読むよりも効率的だ。
「エッ、勉強してないのに過去問を解くの?」とお考えだろう。そのご懸念に配慮して、自らのデシラを把握できる様にする為に、拙著「マインドマップ資格試験勉強法」では過去問を一分で1問を当てずっぽうでもよいので解答して正誤判定をするカンニング勉強法、同方法を本誌で俯瞰勉強法としてご案内してきた。
デシラが教える読むべき法文とその箇所
そのようにして例えば過去問10年分から自らの無知の知たるデシラを得る。結果、頻繁に試験にデるのでシルになる為に検索して読むべき法文を認知できる。例えば「30問/年×10年=300問」が一級建築士の法規に関する過去問数だ。半分を誤答したら150問から正答する為に知るべき最低でも150の法文がハッキリと分かる。それを一ずつ後述する方法で読む。
実際、先の様に過去問を解くと「これって○年度の焼き直しよね」と過去問の正体が見えてくる。解答解説から読むべき法文も重なっている状態を把持できる。例えば「開口問題って法第二十八条と令第百十一条と令百二十六条の二が主に出るなー」と頻出の法文が分かるからだ。こうして現実的に効率よく法文読解を始められる。
そこまではどうだろうか。勿論「それでも法文って小難しく沢山書いてあって読むのに時間が足りなくない?」とするご懸念があるだろう。しかしご心配は不要だ。誤答した過去問の解答解説を読めば、「法第六条第1項四号に該当し・・・」と読むべき法文の該当箇所を明確に確認できる。これが世に言う速読のキモを提示するからだ。でも「それって速読なの?」と疑問だろう。
速読に関して「本の見開きを写真を撮るように読める」とする喧伝は、視野角二度以上を人の眼が認識できないと明示する医学的な知見からから非現実的な言説である。また「眼球を素早く動かす練習をすれば速読できる」とする宣伝も脳と信号伝達神経と眼球の関係からその練習は同様だと判明している。
速読の手掛かりは解答解説にあり
「でも英国人がハリポタの新刊をサクサク速読してたよ」との異論があるだろう。これに「超高速の読書は『効率的なつまみ読み』だ」と確かな証拠を提示してスタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓先生がご指摘である。つまみ読んだ情報を頭に入っている情報と連結して速く読むと。そうであるならば法文を速読する勉強は過去問の解答解説によって同様にできる。
前述のように過去問の解答解説は選ぶべき正答の根拠を例えば「令第二十条第1項により採光に有効な・・・」とつまみ読みすべき箇所を明示する。だからその箇所をつまみ読みしよう。そうした箇所を理解しにくければその前後を同様にする。だが、これで「うん分かった」と終わっていては法文を速読できる様になれない。
速読、つまみ読みは読むべき箇所が分かってできる。読んで意味が分かる知識があってできる行為だ。後者は当該箇所にある文言の意味を知っていれば可能だ。それが法文にある例えば採光補正計数の意味や法第二条に定義される法文の用語の意味だ。法文に頻出の「又は~」と条件を並べたり「ただし~」と規定から除外したりする法文構造だ。
法文を速読したければ読後にすることは
法文を速読できる様になれる方法は、以前からクドクドとご案内の通りに、読了後に「いま読んだ箇所の要点って何だっけ?」と必ず自問自答つまり自己テストをして読んだ箇所を想起する。こうして法文の要点に関わる語義や文構造を頭にいれる。速く読むから情報が頭に入るのでなく、読むために資する情報が頭に入っているから速く読めるからだ。
「この人って何を言ってんの」と訝しさを覚えるなら、頭に入っていないことを速く読むことを下の例文で試してみよう。「別表第四(い)欄の各項」や「同表(ろ)欄の当該各項」のイメージが「アレね」と頭に入っていなければ、速く読み進めることは難しいだろう。「平均地盤面」の意味が不明なら文意もくみ取れない。
第五十六条の二 別表第四(い)欄の各項に掲げる地域又は区域の全部又は一部で地方公共団体の条例で指定する区域(以下この条において「対象区域」という。)内にある同表(ろ)欄の当該各項(四の項にあつては、同項イ又はロのうちから地方公共団体がその地方の気候及び風土、当該区域の土地利用の状況等を勘案して条例で指定するもの)に掲げる建築物は、冬至日の真太陽時による午前八時から午後四時まで(道の区域内にあつては、午前九時から午後三時まで)の間において、それぞれ、同表(は)欄の各項(四の項にあつては、同項イ又はロ)に掲げる平均地盤面からの・・・(後略)・・・
以上、過去問を解いて分かった×問、デシラの解答解説を手掛かりにして地道に繰り返す。すると、つまみ読みに有用な法文語彙の意味やその法文構造を知識にできる。頭にある知識は頭に入ってくる情報と連合して科学的に立証された速読として貴方のつまみ読みを加速してくれる。
「それって結局、地道に勉強しろってことよね」とは誠にご賢察である。実際、本を地道に沢山読んでいる人は豊富な語彙や文構造の知識が手伝って自然に速読ができるのだから。うん、夢のない現実的なオチになってしまった。しかし、身になる読書はそう言うものであるから仕方ない。
更に法文の速読法を語ることはできるが、その方法は実践すれば理解できるのだから、それを少しでも実践されることお勧めして終わる。「でも知りたい」ならば下の項をご参照下さい。
デシラで始める速読法の実践にも健闘を祈る。
GOOD LUCK!