通勤路を使って得点を稼げる暗記をする

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年6月20日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。

型にハマる勉強法はどんな感じですか

こんにちは近藤哲生です。前号は覚えにくい苦手科目の特に計算問題を克服する勉強法をご案内しました。その目的は合格の確実化と有資格者としての素養を高めること。これを満たす目標は苦手科目で必ず更にいえばギリギリで合格基準を満たすのでなく、余裕でソレを満たす。この達成手段が上記の勉強法でした。

その勉強法は資格試験勉強の核である過去問の解法を習得する過程を進む。その過程は誤答した過去問の解答解説を読解し理解して暗記する。結果として試験本番で必要な解法を即座に想起して得点できる状態に自分を変える。端的に言えば、それを実践した貴方を過去問解法に関して貴方自身を打てば響く状態に変容させる。

その為に前号でご案内した過程は脳機構を背景する。格闘技の選手たちが型を繰りかえす訓練で自らを本番の試合で実力を発揮する状態に転じるのに似て、その勉強法はあなたが本試験で設問に直面した時に型にハマって体得した解法を必要に応じて即座に想起してそれに正答できるように前号でご案内した過程を繰り返すのだった。

総点の合格基準を楽勝でクリアする

そうする目的は当然ながら楽勝で合格を果たす。更にいえばこれまた有資格者の素養を盤石にすること。勿論「ソレって良く解んない」感じの貴方であっても大丈夫。それって合格後、有資格者としてその素養に関する価値判断ができる。またはそれがされるのだから。一方、その目的を支える目標はこれをどのように設定するか。

それは特に得意科目で一点でも多くの得点を得る。特に憶えれば得点できる暗記項目で決して失点しない。それで確実に得点すること。では、そうすることは、公私ともに忙しい日々の中で、どうすれば可能なのだろうか。例えば、「それって耳から勉強するので良くない」と思い浮かぶかもしれない。

百聞は一見に如かずで勉強をする

確かに聴覚学習は特に問題意識、例えば「あの過去問のあの項目って何だっけ」等と自問する意識がある場合、脳が問題解決志向で機能する事からして大いに有用だ。しかし、百聞は一見に如かずに似て視覚的な学習に比べて学習効率が高くない。対して、脳の知覚処理の仕組みから視覚的な学習は一見で多くの情報を吸収できる。

そこで、特に過去問を繰りかえして解く、例えばそれを目前にしてその解法やその暗記項目を想起する学習を経たにも拘わらず覚えていない。しかしそれを覚えれば確実に得点できる項目を覚える方法を以前に記憶宮殿、場所記憶法としてご案内した。勿論「自宅の中だけで覚えたいことを全部が覚え難い」かもしれない。

「それだけで総点を高くできれば苦労はしない」のが受験生にある実情の1つだろうから。では、その実情を鑑みて、より多くの暗記項目をその項目を得点源として脳内に蔵することはこれをどうすればできるのか。その解決策として、今回は記憶力競技会の優勝者も愛用する想像旅行記憶術を応用した方法をご案内したい。

結 論

その方法が通勤路記憶法(以下、本技法)だ。これの素、想像旅行記憶術は、旅先やゴルフコースなど鮮明に想起できる、即ち息をするようにイメージできる情景に覚えたい項目を連結して多くの情報を覚える。以前にご案内した記憶を強化するイメージとこれ自身が織りなす情景つまりコンテクストを有するからだ。

本技法は同様に心の中でまるで見ているかのように思い描ける職場への往路復路を使う。夫々の路に見える情景に自分が暗記したい要点を面白く可笑しく馬鹿馬鹿しく即ち漫画チックに想像で連結する。通勤路を使うことは自宅に比して例えば郵便ポストからコンビニ、バス停や鉄道駅など多量の記憶ポイントを実践者に与える。

通勤路記憶術の要諦は想像と連結

その要諦は前述が全てだ。特に「漫画チックに想像」するのがコツ。このことは、幼い頃の皆さんそして貴方がゴッコ遊びの中で知らぬ間に発揮していた自然な能力つまり想像力である。決して記憶術競技の優勝者だけが使えのでない。逆にその者はその能力を誰でも使えるからその一人として自然に使っているだけだ。

と言うと、確かに「でもオレ・アタシはそんな想像って無理」と意見があるはず。そう言う私がそうだったあでそれってよく解る。人は夫々に得意や不得意な知覚、つまり優先的な感覚を有する。「それって絵になる」的な言葉を常用する人は視覚が有意。「それって腹に落ちる」とよく言う方は体感覚を得意とするのだから。

では鮮明な想像が無理つまり視覚優位でない、その様な人は本技法を実践することは無理なのか。勿論、無理なら従来の忘れる度に想起を繰り返す暗記法に勤める勉強も決して悪くない。しかし、それでもカバーしきれない実情から本技法に触れてきた。では、どうすれば本技法を自らの特性を乗り越えて使うことができるのか。

心の中で見えないなら現実に目で見よう

それがこれまた以前にご案内した「想像で見えなければ現実で見えるようにする」方法。つまりイメージし難ければそれを描く行為だ。絵を描くにしても、決して上手を目指しては駄目だ。大いなる手抜きでササッと自分に解る下手うまな落書きをする。では何をどう書けばその本技法って使えるのか。その一翼がマインドマップだ。

事例として、建築士などの事例をあげたいが、「それって関係ナイから」との反感を事前に和らげい。抽象的な「8979323846 2643383279」を覚えるとしよう。これを二桁ずつ区切って、89(野球)、79(地球)、32(蜜)等と語呂合わせをすることで具体的にイメージできる、つまり視覚や聴覚に訴求できるようにする。

その様にイメージ的な下ごしらえをした暗記項目をマインドマップの枝に添えて描き記す。その中心は本技法の核である通勤路の各要衝、例えば駅の改札口や職場の建物などを手抜きでヘタウマにかいた絵だ。この絵から、これまた面白おかしく例えば鮹の足的な枝を伸ばしてそこに先にこしらえた絵・イメージを書き添える。

暗記対象の構造化で記憶を拡大できる

例えば、中心の絵から最初の1本枝から次の二本枝、その枝それぞれから2本枝と4回の分岐を繰りかえすと、15本の枝とそれに添えて暗記項目をかける。最初の枝を他に五本を描くならば、同様にして合わせて90項目を中心の絵に関連付けられる。その絵とその枝群は自然とイメージとコンテクストを成して記憶を強化する。

最初の枝から次々と分岐して伸ばす一連の枝群は、生物学で使われる系統樹のように、1つの特徴つまり共通性を持たせる。こうした枝群はランダムな共通性を持たない枝群の集合に比して「これってアレに繋がる」と言える連想を促進する。つまり想起を助ける。これが本試験でも有用なマインドマップの構造化である。

通勤路の各要衝で大量記憶を生成する

マインドマップの中心の絵にできる題材は通勤路のあちらこちらに散在する。事実、ストアやコンビニ、コーヒーショップやスーパーマーケットなど挙げれば切りが無いほどあるはずた。それらをマインドマップ中心の漫画にして、まだ覚え切れていないが覚えたい項目を枝に書き添えるマインドマップを描こう。驚くほど多く暗記ができる。

勿論「それって手間がかかりすぎないの」との疑問があるだろう。その問はあって然るべきだ。通勤路の要衝を中心の絵にする作業はササッと描く、手間を抜く。そこから伸ばす枝も曲線でなく直線で、彩色などせずにシャーペンなどの単色で、このように手間を決してかけない。でも「ヤッパ描くのが手間ジャね」だうろ。

だったら忘れる頃に想起する暗記をしても覚えきれない要点に限って以上の本技法を適用する。更にいえば基本的な暗記法で総点を高める暗記ができればこれに勝る勉強法は他にない。後は本試験までに使える時間と総点をどれほど高めたいか。それらを鑑みて本技法を実践すべきだ。結局、合格したければ四の五の言わずに暗記するのです。

本技法の実践にも健闘を祈る。
Good Luck!