直前期の心配や不安にもソッコウの対処法とは

マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2024年8月16日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。

お盆の勉強はどんな調子でしたか

こんにちは
こんばんはお元気ですか
NLP資格試験コーチの近藤です。

お盆も終わり。忙しい毎日が始まった。時と所によっては、台風の影響下、大変な毎日が始まったことでしょう。何れにしても今月の最終日曜日に実施となる本試験は刻々と迫りつつある。数年やこの1年、この数ヶ月と夫々に合格を目指してきた皆さんはその努力を実らせたいとお考えでしょう。

その思いから、合格基準を満たせる得点力に到達できるように勉強で最後の力走に専念したいはず。「ここまで頑張ってきたからあとはリラックス」などと余裕をカマシていると、総得点または各受験科目で合格基準を満たせなくなる。もしもそうなれば、不合格や再受験の憂き目を見かねないでしょうから。

その状況下、勉強に専念したい時に限った事でもないのですが、思いに相反してあれやこれやと不安や心配、杞憂に塗れがちな人が散見される。それは心の平安に資する脳内物質が足りなくなりがちな遺伝子を有する日本人の特徴だとか。そうだとしてみると、以下のようなお悩みやご相談にも頷ける。

その声を例示するとこうだ。
「落ちるんじゃないかと不安で勉強に集中できない」
「不合格になったらと心配をして勉強するのが嫌になる」
「頑張っても再受験になったらと杞憂する自分にヘコみそう」
それらは合格まで長期間を要した僕の経験からよく解ります。

精神論で乗り切ろうとする受験生の苦悩

頑張り時にあって、受験勉強に関しても散見される不安や心配、杞憂に対する有効とされる本邦的な解消法とは何か。「集中しろ」「自信を持て」とする精神論(または根性論)がそれだ。であるから素直な受験生諸氏は勉強そのものをすることでなく、集中したり自信を持とうとしたりすることに注力する。

しかし、集中しようとしたり自信を持とうとしたりしても実はそうできないのが現実。「集中しろでそうできるならアタシも苦労はしないわ」「自信を持てで事が済むならオレも苦労はしないぞ」と嘆きや悩みは深まるばかり。精神論で蓋をする前に不安や心配などの原因に対処をしていないからね。

では不安や心配などを精神論で蓋をする前に対処できることがあるとすれば、はたしてそれは何でしょうか。
今回は不安や心配などの効果的対処法を再確認ご案内したい。

結 論

その方策が意図的に外言を発すること。意図的とは、何かを気がかりにする不安、思っても仕方がないことを思い患う心配、心配しなくてもいい事を心配する杞憂、それらをし始めた自分へのメタ認知をトリガーにして次をする様子。次のことが外言で、これは実際に外に向け何らかの言葉を発する行為だ。

不安や心配、杞憂は些細な失敗などを切っ掛けして図らずも始まる一種の自動思考だ。冒頭で例示した「落ちるんじゃないかと~」「不合格になったらと~」「頑張っても~」と心をざわつかせる機械仕掛け的な内面の一人語りだ。その考え、内的な一人語りは負の感情も誘発して勉強を妨げる。

思考は言語

そもそも心配や不安なども含めた思考とは何か。それは「言葉を全く使わずに何かを考えて」と仮に言われた場合、「そうするってナニよ」と即座に内面で言葉の響く現象からして、即ち言語だ。よって不安や心配など否定的な思考の対処法はそれらを認知した時から意図的に外言で抗することだった。

例えば、「オレ・アタシって今の状態では不合格?」などと心配や不安に塗れ始めた自分に気づいたその瞬間から、「今日は天気も好いから気分もアゲアゲで勉強も思い通りに進みそう」などと実際に声を出してみるとどうか。同時に2つの思考を管理しない言語機能からして前者は消え去り後者が残るのだから。

他の対処法を振り返る

他の対処法だが、視点の転換つまり自分の立場を変える心的操作として「後悔を繰り返す自分をどう感じる」と肯定的に自己対話を促す方法はご案内の通りだ。勿論、後悔を心配することや不安になることと置き換えて「そうすることにの肯定的な意図はナニ」と自問自答することも対処法の1つだった。

否定的な内言の声色を暗示性の強い低くて囁くような音声でなく高くてわめくようなドナルドダック的な音声に変える方法や否定的な内言の聞こえ来る位置を頭の中から指先や足先に変える方法、つまり音声の高さや音量や位置など聴覚的な副要素を転換する方法も否定的な内言の対処法でもあった。

直前期にソッコウの対処法とは

だがそれらには、自己対話から感覚的な副要素の転換まで、どれかができるようになる為にそれなりのコツを要する欠点がある。本試験までに時間の余裕あれば、前述の方法を練習して自家薬籠中の物にすることは一生モノとして有用であることから、それを会得することも以前にご案内したのだった。

だが、本試験の数週間前と言う時間的な余裕がない時、そのようなことをする余裕をカマシている場合でもない。そうするのでなくて、この時期に有用な対処法は、心配や杞憂をし始めた自分に気づいたら、同時に2つの思考つまり言語をなすことをなさない脳機能にから、直ちに意図的な外言をすることだ。

その外言、外に向けて声として出された言葉を発する訳は、例えばある法文を読解しようと試みている(これは内的に音読しつつ解釈つまり内的な言語活動をしている)時に「ダダダダダ」と連続的な外言を発していると対象を読解するつまり内的な言語活動を同時にすることが不可能である事実だ。

よってその外言は、例えば択一式に頻出の法文や用語など自分の内面からして中立な事柄の暗唱を繰り返したり、または例えば「アタシは今まで努力してきたので合格できる」「オレは模試でも合格見込みを取れているので本試験も大丈夫だ」と内的な基準からして肯定的な自己宣言を同様にしたりすることだ。

アファメーションよりも合格に有用な方法とは

さて前述の方法はいかがだろうか。例えば「肯定的なそれってやっている場合じゃない」「アファメーションなんかより勉強しなきゃ」とお考えならば、そのお考えは直前期にあって実に当を得て受験生の鏡というものだ。肯定的な自己宣言をするよりも頻出問題の解答解説などを音読されるのが得策だ。

何れにしても、心配や不安そして杞憂など否定的な内言を始めたらこれを引き金にして自分を止まって観る。 先の否定的な内言に塗れるよりもこれを打ち消し合格に資する外言として先の暗唱や音読を選択されてはいかがだろうか。否定的な内言の心的な原因を探求するよりも合格することに極めて有用なのだから。

音読をしている子供のイラスト

有用な外言の実践にも健闘を祈る
Good Luck!