勉強を始めたいなら合格した未来の日記を書こう

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年10月10日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。

勉強の憂さは勉強で晴らせていますか

こんにちは近藤哲生です。前号は勉強の疲れや憂さを晴らす方法をご案内。むしろそれを再確認しました。実のところその方法は皆さん、そして貴方も既知の事なのだから。いずれにしても、それは合格を目指す為に有用なストレス解消法であり時間の活用法でもありました。なにせ勉強の憂さを晴らしながら勉強が進むのですから。

さて今週末、一級建築士の実技試験、これの合格を目指して頑張ってきた諸氏は試験勉強の総決算を向かえる。泣いても笑ってもこの1年、あるいはこの2年、その期間に積み上げてきた試験勉強の結果を出す時。最終合格を目指してどうぞ実力を発揮して下さい。さて窓を開ければ風もサラリと心地良い。勉強の季節が既に到来。

次の合格を目指している皆さん、その為の勉強はどのような調子でしょうか。例えば「サクサク進んで良い感じ」であるならその調子を維持して勉強を続けて下さいませ。でも「次の受験を考えたら勉強しなきゃいけないのに・・・」と気鬱な声が漏れ聞こえてくる。勿論「分かっちゃいるけど始められない」訳がある。

始め難い勉強をどうすれば始められるのか

では、「分かっちゃいるけど勉強を始められない」状況を打破するにはどうするか。これも繰りかえして強調してきた様に習慣の力に頼るのでした。例えば習慣である起床後の洗顔や歯磨きはやる気やモチベと無関係。分かちゃいないけれども始めずにいられない習慣の力で行える。だから勉強も習慣化すれば同様できるのだった。

勿論「勉強を習慣にできれば苦労はしないわ」とのお嘆きもある。AIの影響もあって社会状況が日々変化する中、資格取得に関する評価も日々に変わる。「このまま資格試験の勉強をしても損しないの」と言う迷いは勉強の習慣化を足止めする。だが何をするにせよ代償は必要。この為ならと言える明確な目標があって支払える。

なのでその目標設定は何を何時までにどうするかを紙に書く。だがこれにも「それが書ければ勉強の習慣化にも悩まない」のも人の常だ。実はそれが書けない訳が目標に現実味が薄いこと。逆にリアル感があれば否が応でも目標を書けて勉強の習慣化もできる。ではそうする事はどうすれば可能なのか。

逆向きに合格に至った過程を日記に書く

それは未来の日記を書くこと。「日記って毎日の出来事を書くのでしょ」とは全くご指摘の通り。だから毎日でも未来の毎日、合格を目指す為に「有用だった」未来の出来事つまり自分が行った勉強の仕方を書く。合格を望み通りに果たした未来の時点から逆向きに過去つまり現在までに自分が合格を叶えた勉強の過程を書く。

理由は「人生は後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない@キルケゴール」の言葉だ。後段の様に人は目標を明確にせず勉強を習慣化し難い日々に迷う。数ヶ月後、前段の如く過去を振り返り「あの時の迷いがこうなったんだ」とやっと理解する。後悔先に立たずであるがそれも度し難い人の習性の1つ。

であるならば、憂いが無いように備えをすれば良い。と言うと「それができれば迷いはしない」と即答するのも人の常。やれやれであるがここで逆転の発想をしてみよう。キルケゴール先生の仰るとおり「人生は後ろ向きに理解できる」のだから、その理解を時間的に且つ肯定的に未来の時点で先取りするのはどうだろうか?

ではどのようにしてか。それは思い通りに合格を果たして数年後、望み通りに日々の仕事や私事を楽しんでいる時から後ろ向きにそれまでの人生を理解した様子を書く。即ち未来日記(既に起こった事)を書く行為だ。例えば「今、2027年10月○日、中秋の名月を見ながら去年の見事に合格した自分を思い出している」と。

何の為になるのかは絵空事を実行して振り返れば理解できる

勿論そんな絵空事を書いて何になると不安もあるだろ。だが日記は実行の記録だ。事実ご心配の絵空事は散在する。職場の事業計画は起ち上がった時、未来の結果を書いた絵空事だ。それを実行して未来に形を創った時、過去を振り返ってそれを良くできた企画だったと理解できる。試験合格の未来日記も同様だ。むしろ計画書だ。

但し今から未来に向かって順次に書かない。逆に、未来から今へと後ろ向きに遡及的に既に理解した様子として合格に至った道程を書く。眼前に時間の軸が自分が居る未来の時点から過去である現在に向かって伸びている。その時々の様子は浮かんだり消えたりする。こうなったのはあれをしたからだと日記としてそれを書き写す。

勿論、書くにしてもいきなり全編を書き上ずとも良い。一歩一歩、又は序破急や起承転結でザックリと結果から原因へと逆向きで段階的に詳細化して書きすすめる。例えば秋、念願の合格。夏の本試験。春の総力戦的な勉強。冬の集中的な勉強。秋の順調な勉強の開始。未来から今へと順をおって各場面をまるで視て聴いた様に書く。

未来日記の要点は知覚的に書くこと

大事なのでその要点を繰りかえす。それは「各場面をまるで視て聴いた」如く書く。例えば念願の合格は「今、ネットで合格発表のページを視ていて、自分の受験番号を繰りかえし呟きながら、目に映った自分の番号を読み上げた時、『合格だ!』と声が出てしまった。目がウルッとした自分に気がついた」と感覚的に書く。

勿論、その合格場面に続く前後の場面を視て聴いて感じて書くことを大いに楽しむことはこの方法、逆向きに合格までの肯定を感覚的に創作することに大いに有用だ。人が目標を達成したい故は決して達成した単なる番号を視たいからでない。そうでなくて達成した状況を視て聴いて感じる体験とこれがもたらす価値を得たいからだ。

ここで「ただ感覚的に書くだけで合格できるの」とはよい問だからお答えしよう。勿論、望む結果だけをそう書くだけで合格できる訳がない。そうするだけでなくて既に記したように、その結果をもたらした原因も視て聴いて感じて実行する為に書く。合格があるのだから、これの原因であった勉強も同様に書きもちろん確実に行う。

例えば春の総力戦的な勉強の場面。「今3月でお花見のニュースも聞くけれどど、私は試験勉強で過去問を解いてきた。前回の模試で苦手科目の構造がギリの得点だったので、来月の模試でその得点を余裕で合格の7点アップしたいからだ。計算問題の解法を紙に書きこれを覚えたか暗唱をしている。毎日15問をこうしてきた」と。

書き方の要点は数値の知覚的な表現だ

書き方の要点は事例のように視たり聴いたりする内容を数値でも表現することだ。勿論「そうする事で今月の終わりまでに構造の過去問2周するつもりだから」と目指す所、つまり未来日記の整合性を確かにする数値を書くことも有用だ。いずれにしても、未来の視点から過去とである現在に向かって逆向きに時の理解を進める。

理解は書いて字の如く「すじみち」を「わかる」だ。単なる無根拠な夢や願望でなく、「コレがあるあはアレがあったから」と自らが結果が原因に立脚した様子で自らの人生に関わる話の道筋に関して逆向きに時の理解を進めよう。こうすれば、勉強を習慣化することは必然の原因だ。できないのでなくしない訳が皆無となるはずだ。

だが「そんなにサクサクと書けない」向きもあるだろう。そうであっても心配ご無用。スマホを弄る時間を未来日記に転じよう。再来年や来年の今ごろから今へと逆向きに視線を投げかけよう。そうする眼前に直近から過去である今へと、それぞれの場面を表すスライド、イメージボードが並んでいる。それを順に取り上げて視よう。

未来日記はジグソーパズルの様に

そこに合格をもたらした原因である勉強を視て聞いて感じられるはずだ。その場面を見聞きして書き留めたら、その先の場面を同様にする。「でも順にそうするって無理」ならば順でなくても良い。好みの時期を取り上げその場面から未来日記を書こう。その前後を結果から原因へとジグソーパズルを並べるように考えて書く。

勉強の憂さを勉強で晴らす様に未来日記で逆向きに合格までの過程を創作して勉強の憂さを晴らそう。これも3分間程から始めて歯磨きでもするように毎日3分をお続けなると習慣の力が働き止められない止まらなくなる。自然に合格の原因たる勉強の習慣化も日記にできるだろう。後は絵空事にせず日記の通りに実行するだけだ。

未来日記の創作にも健闘を祈る
GoodLuck!