「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年8月1日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。
次の合格を目指す未来の自分を助けるのはどうでしたか
こんにちは近藤哲生です。前号は、一級建築士の受験生を事例にして、例えば法規の試験が終了した後に、「次の合格を目指す未来の自分を助ける」方法をご案内。これは科目の試験が終了した後、「法規がヤッパ駄目、不合格かも?!」と感傷に耽るよりも次に来る実技や学科で合格する為に有用な気づきや発見をメモすること。
上記の事例に該当した皆さん、そして貴方は試験機関や各受験予備校が提供し始めた正答肢情報など合否予測を助ける資料によって既に自らの未来予想図を描き始めた事はず。そうであれば、「次の合格を目指す未来の自分を助ける」行為の実践者は次に向かって例えば「避難関係は重要」と有用な手掛かりを得られたはずだ。
あるいは、上の実践者であっても、一級建築士の学科試験を事例とすると、この合格率からして実に厳しい現実であるから、泣いても笑ってもその現実は不変であるからして、受験生の八割近くが「次の合格を目指す未来」として、次年度の本試験を考え始めただろう。例えば、「次の合格を目指すってどう勉強したら良いの」と。
忘却と先延ばしの悪魔は秋風と共に到来する
だが、これまた自らの記憶からして容易に想像できる情景は、例えば「再受験の有利さがあるから、涼しくなってから勉強しよう」と試験勉強の再開を先延ばしする様子。だが、過去の私に限らず人は惰性、つまり現状維持の生き物であるから、「再受験の有利さがあるから、年明けから勉強しよう」となりがちだ。
だって、「新年になってからの方がモチベもあがる」と御尤もな言い分けがしやすいのだから。ところが先延ばしした現実はどうだろうか。新年まで試験勉強の再開を先延ばしせずとも、仮に涼しくなってからそれをした場合はどうなるのだろうか。それが既に始まっている試験の記憶の様に貴重な勉強の知識をも忘れることだ。
勉強で得た知識や技能などこれを忘却したとて生存が危うくならない記憶を削除しにかかる脳の特性として「忘れるとは忘却することなり」と同語反復される現象だ。結果、「次の合格を目指す未来」に関するメモの意味すら「これって何の落書きだっけ」と脳内から風に吹き飛ばされる砂の様に綺麗さっぱりと喪失する。
実に勿体ない現実である。だが、この現実は人の脳が怠惰故に起こるのでなくて、人脳が生存維持に関して極めて勤勉であるから起動する。勉強の情報を記憶として保持することは、体内のエネルギーの25%を消費する脳からしてお荷物だからだ。では、これに対してどのような対処が、「次の合格を目指す未来」に資するのか。
その答えは一定期間をおいて繰りかえされた情報は生存維持に関係する勘違いして記憶に保持する人脳の特質からして「何時からやるの?今でしょ!@林先生」である。そうであるならば「んジャ、どう勉強したら良いのよ」とお考えだろう。今回は次の合格を目指す未来の自分を助ける勉強法を再確認したい。
結 論
それが脳神経学的に効果的な勉強法だ。一級建築士試験で多くの受験生が学科試験の合格を目指す際に難関とする法規の勉強で説明しよう。その効果的とは1つの条文を検索した時、これに関連して次いで検索すべき条文、更にこの条文に以下同文。左様に関連する法令を芋づる式にササッと実に快調にして検索できる。
結果、繰り返し往来した通勤路がスッと思い描ける事に似て、法令同士の関連状況を法文に頼らずとも思い描ける様子も脳内に到来する。想像するれば解ることだが、これは持ち込みが許可されている法令集が使える法規の本試験でも正答に資する法的な根拠を検索する為にスルスルと法文を引くことに極めて効力を発揮する。
では、その勉強法はどうするのか。上記の事例で言えば、ある過去問に関わる条文だけを「フーン、これね」と紐解くだけにしない。そうでなくて、その条文にある用語やその用語を規定する更に基礎的な用語までの1つ1つを関連付けて検索する。もちろん、その条文に記載された関連条文があれば同様にする。
「あぁ、面倒くさい」と思いつつも、必ず関連する法文までを必ず検索し読解する。そうした検索したから終わるのでなく要点を自分なりの言葉にして暗唱する。これを繰りかえす。この脳神経学的に効果的な勉強法は、条文同士の「関連付け」を「繰りかえし」て読解して、それら関連した要点を繰りかえして暗唱する学習だ。
そうする理由は「第二条ってこの第六条第一号に繋がってるのね」と言う関連付けが強い記憶つまり想起しやすい記憶を創るからだ。繰り返す行為は反復して見聞きしたCMが簡単に想起されるとしてきたご案内の通りに記憶の培地となる。暗唱は想起とこれに伴う行為が記憶を強化する脳機能を駆動する。

法文の関連付けて検索すべき対象
「でも、それってよく視えない」とご不満もあるやも知れない。であるならば、画像によってご説明するのが事の筋目である。例えば、一級建築士の試験勉強に限らず、建築士の業務で必ず拘わってくる建築基準法の第六条の冒頭だけでも見てみよう。これに関する用語やこの用語に関連する基礎的な用語の関連状況は画像の通りだ。

その冒頭で意味が曖昧ならば検索すべき法令用語はこれにリンクを示す色をノートアプリObsidianで施した。条文の1行目にしてこの数だ。そう、実に面倒臭い。事実として、法文はこのように記述されるから、泣き言をいっても仕方ない。だが「あぁ、面倒w」と泣き言を呟きながらこれを実践し続けた人の場合はどうなれるのか。
人の言語構造を模したAIが指示書に記載された課題や条件を適切に「関連付け」た状況で脅威的な速度と正確さをもってユーザーが望む結果を出力する事に似て、私たちも関連づけで過去問を解く際に加えて法規の本試験でも同様の事ができるようになることを大いに期待できる。AIは人の言語構造の模倣なのだから。
条文の関連付けはどのような構造であるのか
閑話休題。前述の第六条に戻ろう。これは冒頭の2行だけでも「建築主」「第一号」「第二号」そして「建築物」「建築」更に「増築」と他所に関連付けられるが、まず「建築主」は第二条の十六号で「建築物」を含んで規定される。「建築物」は「建築設備」を含んだ同条一号で規定される。更に検索すると「建築設備」は「建築物」を含んで規定され、前者と後者とは互いに関連付いて意味をなす様を検索者に認識させる。


次に「第一号」は同条の1項の一号だが、これは「特殊建築物」を含んで規定される。「特殊建築物」はこれを検索すると「建築物」を含む記述を目視できる。勿論、「建築物」は前出の通りに関連付けを展開する。以上の様に僅か数行の条文の内に様々な関連付け即ちリンクが潜んでいる様相が認知できる。この認知を得ない法規の学習者は意味を理解できない故に「法規」学習に於いて多大な苦痛と困難を覚える。


だが、当初に上記の苦痛と困難を覚えながらも、条文が含むリンクを1つ1つ検索してリンク先の条文を読解して、読解の際に出会ったリンクを1つ1つ以下同文、このように関連した条文やその用語の要点を暗唱する繰り返しを地道に実践する。こうした法規の学習者は、資格試験の中核たる過去問を解く際も、試験勉強の集大成である本試験でも「脳神経学的に効果的な勉強法」の効果を確実に実感するはずだ。
脳神経学的に効果的な勉強法とは何か
何故ならば、目標設定が現状と望ましい状態の開きを解消する為に意欲向上をもたらし、設定された目標の達成が目的に関連付けられて有意義である様に、人の脳は関連付けに依って意欲や意味を生成する。関連付けにより脳機能が高まる働きは勉強でも同様だから。例えばよく覚えられることで人気の英単語集はただ語彙を並べるだけでない。英単語が互いに1文として関連付いて記憶しやすくなる工夫がされている。
もしかして「ケド、魔法みたいな勉強法ってないの」とご不満だろうか。ならば先の勉強法を地道にコツコツと続けて欲しい。その訳は地道にコツコツと続ける行為はこれ故に多数の人に不人気。だが、それを続けた資格試験に於いて少数の合格者は「ウフッ、アタシって魔法の勉強法をしてたんだ」と思うに至る。脳神経学的に効果的な勉強法を地道にコツコツと続けることが魔法の勉強法だと合格点から実感できるからだ。