「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年9月19日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。
視点転換勉強法はどうでしたか
こんにちは近藤哲生です。前号、ご案内したのが視点転換勉強法。これは共著で言及したティーチング勉強法の改良版。自分が勉強したことをいきなり誰かに教える前に視点を変える。例えば、受験生に対する採点者(第2)の視点、解答解説者(第3)の視点から自分を観察して、観察から得た認知を元に自分に要点を教える。
そうする事で、「不知の知」を得る即ち「分からない箇所を分かる」ことで自らの知識や技能など認知に関する認知であるメタ認知をえる。「岡目八目」つまり客観的な視点から自分の弱点を発見する。よって、闇雲に参考書や解答解説の要点を丸覚えするよりも、自らに適した効率的な勉強を行うことを目指せるのでした。
受験生にあるあるな悩みとは
一方、その学習法にも例示する下の悩みや相談が絶えない。
「次は合格したいけど勉強にやる気がでない」
「勉強しなきゃ駄目だと分かっているけど以下同文」
「勉強をサボったらまた不合格になりそうなのに以下同文」
即ち勉強に関するやる気の有無で勉強法の実践もままならない。
初受験から合格するまでに長期を要したから、私はその心情が掌を指すように分かる。自らに多くの時間や金銭の投資をさせた。やる気やモチベを高めたり維持したりする為に様々な啓発書やセミナーに参加した。「ヨシ!これでやる気バリバリ」勉強が捗ると期待したことは数知れず。且つその期待が失望に転じたのも同様だった。
挙げ句の果ては、「オレって駄目な人間なんだ」と自らの人間性に疑う始末。やる気の有無と言う沼にどっぷりハマった。ところが、念願の合格を果たすに有用だった期間はそうでなかった。そう、やる気の泥沼から抜け出て勉強に勤しみ合格に資する勉強時間を確保できた。では、どうやってやる気なしでも勉強できたのか。
やる気なしでも勉強ができる方法
それがやる気なしでも勉強をする行為。「ハア、ナニ言っての」と米神に青筋の浮かぶ方もあるだろう。が、しかし、大事であるから繰りかえそう。「やる気なしでも勉強をする」ことだ。詳しく言えば、やる気がなくても習慣として勉強をする。これが、やる気の有無に拘わらず結果的にサクサクと勉強ができる方法だ。
その前提から考えたい。やる気がないから勉強できない。やる気があるから勉強できる。確かに、これらの気持ちと行為との関係に皆さん、そして貴方はお悩みだった。かく言う僕もそうだった。だが、先の前者と後者が提示するやる気と勉強との関係は真だろうか。決して真でない。むしろ偽である。「何でよ?!」にお答えする。
歯磨きや通勤にやる気が必要でしたか
先の勉強を仕事に置き換える。やる気がないから仕事できない。そうしているだろか。心の中はそうしていても、見た目は仕事をするはずだ。そうしている内に、ウッカリ心の中でも仕事にズッポリハマった自分に気づく。「アッ、オレ・アタシってやる気なくても仕事するんだ」と。実のところ、やる気の有無に関係なくそうする。
百歩譲って先の勉強を歯磨きに置き換える。やる気ないから歯磨きできない。そうして自らをネグレクトするだろうか。まさかね。事実、やる気がなくても歯磨きをしてきた。先の勉強を洗顔に置き換える。現実として、やる気がなくても洗顔してきた。休日明けの朝、やる気がなくても通勤してきた。以上の共通点は何か。
それが「習慣」だ。通勤も洗顔も歯磨きもこれらの繰り返しが培った習慣。だからやる気の有無と無関係にそれらをやってしまえる。「やって」と意志めいた事を持ち出す暇もなくほぼ無意識的に即ち自動操縦のようにできてきた。繰りかえす行為を通して習慣となり自動起動になった。ではどのようにして勉強を習慣にするのか。
勉強を習慣する方法
それが大事なのでここでも繰りかえすが「やる気に関係なく」勉強を始めること。これはどう感じるだろうか。例えば、「ケド、そうしたって2時間や3時間の勉強って無理ゲー」との異論があるだろう。はいその通り。それって無理だろう。だが、私は決してその時間に勉強せよと一言も言わなかった。だって無理だからだ。
そうなのだから、やる気に関係なく勉強を始める習慣は「取りあえず3分」でとする。いわばカップ麺ができる時間だけ手始めに勉強をする。例えば、法令集のどこかを開いて取りあえず3分間だけ音読をする。参考書のどこかを同様にする。用語集の以下同文。やる気がない声でもただそうする。3分立ったらどうするか。
例えば「なんかやる気ないな」とお感じであれば、また3分間同じ事や別のことをする。そうでなく「なんだか勉強しなきゃ」と思えたらそうする。あるいはそう思うこともなく勉強している自分に気づくかもしれない。重たい雪だるまでも転がり始めると簡単に動くように、勉強も同様だ。3分間で自分を転がしはじめる。
すると人脳の仕組みから、スマホを弄り始めると止められない、ゲームを始めると止まらない、その止められない止まらない完了を求める機構が勉強にも起動。すると、「何だか仕方ないから勉強を続けよう」や「何だか勉強を止めちゃいけない」と勉強を続けてしまう。あるいはそう思うこともなく勉強を続けている自分に気づく。
但し、先の3分を図る為にスマホはこれを使わない。これを使うと3分立った時に「3分経ったから息抜きしようね」と貴方を決して踏み入れては駄目なスマホ沼に引きずり込む。この状況を事前に回避したい。時間の計測は電池式のタイマーで行う。そうキッチンタイマーなど簡単に時間を設定できるモノがお勧めできる。
勉強を始めたその次は
タイマーを例えば25分や50分にセットする。その時間にやる気と無関係に勉強を続ける。その時間が経ったら5分間の休憩とする。以上をワンセットする。計画した勉強時間を満たすまでそのセットを繰りかえす。「でもその時間って長過ぎ」どお感じならやればできそうな時間を12分や22分の勉強と3分の休憩を一組にする。
いずれにしても、数時間の勉強を細分化の仕組みを使って消化しやすくする。細分化は「牛一頭を食べるにはどうする?・・・1口ずつ食べるのさ」と言う様に手に負えないモノを小分けにして対処する様子だ。これを勉強に適用したい。そうすれば、「休日も6時間の勉強って・・・」と思える大物も飲み込めてしまえる。
実は脳の集中力が続かないからだ。それが続くのはせいぜい30分程度だと脳神経学している。別にその知見を持ち出さずとも「そりゃそうだよ」と様々な経験からご納得だろう。であるから、根性や気合いそして「集中しろ」等の精神論で自らを叱咤するのでなく、脳の仕組みを素直に使えるようにしたい。勉強も細分化する訳だ。
人間(ジンカン)万事これ習慣
以上が3分間から始めて3時間でも6時間でもやる気に関係なく勉強ができる方法だ。これのコツは兎にも角にも「やる気がなくても取りあえず勉強を始める」。そしてその様に始めることをやる気がなくても繰りかえす。毎日、毎週、毎月、いずれにしても繰りかえす。と歯磨きしないと気持ち悪いように勉強も同様の習慣になる。
そうなれば、以前はスマホの画面をスクロールしないと気が済まなかったスマホ依存があったように、参考書をめくらないと気が済まなくなったり、過去問を解かないと何故だか気持ち悪かったりする勉強依存が身につく。結局、やる気がなくても、むしろやる気と無関係に勉強をしている自分に気づいてしまうはずだ。
どだろうか。勿論「そうなれたら苦労はしないヨ」の異論を想像できる。しかし、「そうなれたら以下同文」の考えもやる気と無関係で何かある度にそう思うことを繰りかえしてきた結果だ。だとするならば、即座にそう思えるようにしてくれた繰り返し、即ち習慣の仕組みを活用しない手はない。どうだろうか。
そう言えば繰り返されるご質問は「どうすれば合格できますか」だ。今回に則してこれにお答えすれば、それは「合格点が確実にとれる勉強を習慣にする」だ。「それを習慣にするってどうやって」とお考えなら既に記した通り。やればできる様に小さく始めてこれを繰りかえす。そうすると習慣にできる。
と言うと「この筆者って以前にも似たようなことを言ってたわ」とは誠にご洞見である。全くその通り。そのご指摘に一票を投じる。勉強に限らず何事かを体得することの礎は繰り返しとこれが培う習慣である。やる気がなくても繰りかえす。やる気と無関係に習慣に乗せられて机に向かう。ただそれだけである。
最後にご注意。「「やる気がなくても勉強できようになれる」まで待っていよう」等と堂々巡りを決してすべきでない。その姿勢は「やる気になれるまで勉強をするのを待っていよう」としてやる気やモチベなどTPOでコロコロ変わるものに頼る傾向だ。そうではなく「どんな気分でも勉強する」のをお勧めする。何か問題でも。