「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年2月7日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。
合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型・パターンにも注目。
本誌で合格を目指す貴方にその型を提案し合格を支援します。
失敗を細分化する勉強法はいかがでしたか
既に2月。
今月は「逃げる」と称される。
日数が少なく年度末前で多忙な時期。
こんにちは近藤哲生です。先の答えはいかがでしたか。例えば「失敗の小分けって、ゲームより面白い」と過去問中心の勉強の励みになれば幸いです。どうぞその調子を保持され合格を目指して過去問を極める資格試験の勉強法として王道をお進み下さい。資格試験の本試験、例えば一級建築士の本試験で8割前後とその出題の多くが過去問の組み合わせなのですから。
対して「失敗の小分けって言うけど、そもそも勉強に集中できないよ」と苦悩の声も頻繁に到来する。「集中しなさい」と親や教師に事ある度に諭された私たちの経験からしても、そうできない状況に頭が痛む。その集中は勉強で例えば覚えたい英単語や三角関数の公式を覚える時に有用な状態である。無論その有用である事実を言われなくてもウンザリするほど自覚しているのだから。

「ボーッとするな」のダブルバインド
その一方「集中するってどうすればできるの?」と疑問に思うことも事実でしょう。例えば「ボーッしないで集中しなさい」と叱咤する言説の前段は禁止をしつつも何をどうすれば後段が可能になるかを明示しない。更に前段の禁止は「ピンクの象を決して想像しないで」と言われた瞬間にそうしてしまう負の暗示として極めて効果的にそう皮肉にも見事に機能する。
勿論「ボーッとしないで勉強に集中しなきゃ」と自らに呟く言説も同様だ。「ボーッとしないで」とウッカリ自分がボーッとしている状態をイメージさせてその状態に誘ってしまう。そうでなくても集中していない状況を気にさせてしまう。でだよ「こんなボーッとした自分じゃ勉強になんて勉強に集中するって無理」と心は集中でなく真逆の散漫な状態に転じる。板挟み、ダブルバインドだ。
何れにしても「集中する」ことの悩みは尽きない。と言うのも、そもそもそうすることは何をどうすればできるか、それを具体的に教わることがないからだ。「集中するって集中するんだよ」と同語反復をあびせらるのが関の山。でなくても「集中できるように気合いを入れろ」と精神論を披瀝される。そう集中した状態で勉強したいのにウンザリだね。実に困ったことだ。
では勉強に集中することはどうすればこれが可能なのか。
今回は勉強にも効果的に集中できる有用な方法を再確認したい。
結 論
それは集中に関する両面戦略の実践。その両面戦略とは集中を妨げるマイナスを減じる、その一方で集中を促進するプラスを増す、そうした行動の進め方。前者は試験勉強を取り巻く内外で環境を整える。後者は内外の環境整備の下で主に脳神経科学的な観点から集中を促進できる実践を展開すること。
まずは注釈から。その戦略、実は形を変えてご案内の通り。実践すれば有用な方法である。対して「そうなんだ、そのうちにやるわ」と先延ばしされ忘却される事でもある。その証左として「どうすれば勉強に集中できますか」と繰り返すご質問の巷にも溢れるからだ。なので先延ばしでなく即刻に実践したくなるように最新の情報を交えてこの先で集中法をお伝えする。

前提とする興味深い仮説を提示する。集中が脇に置かれる訳はそもそも人に限らず動物は1つの事物集中しない。つまり注意散漫であることを生存戦略とする。例えば食事に集中しすぎて自らに忍び寄る捕食者に気づかない場合の多かった集団は進化の過程で淘汰される。そうでなく集中しすぎず常時に注意散漫な集団は生きのびた。人もその子孫だ。常に注意散漫が規定状態だ。
そうだとすると注意散漫である状態を悩むことはない。それが普通として拘泥しない。集中しても捕食されない現在に私たちは生存しているのだから。勿論「ボッーとしてスマホの着信に気付ないってヤバイ」と今的な例えば人的な交流から排除されかねない危機もある。その危機は仮想的なので以下に再確認していく集中に関する両面戦略の実践を展開されることをお勧めする。
外的な環境の整え方
外的な環境の整備は我々の既定値を利用して注意散漫を促す事物を遠ざけること。「鬼神を敬して之(これ)を遠ざくる」と孔子さまが諭されたように絶大な影響力を有するものを大切にしつつもうかうかと近づき過ぎずに適度な距離を保つ。現在で鬼神にあたる最たる事物がスマホ。例えばブッと1つの着信音を発しただけで私たちの集中をかき乱す将に鬼や神の如き存在。
統計によってブレはあるが、スマホの使用時間はわずかに数十分でない。なんと数時間と決して看過できない状況だ。スマホはこれに依存中の人たちを試験勉強の時間を酸が金属を腐食するように浸食して鬼神のように脅かしているはずだ。勿論スマホの使用時間を可能な限り勉強時間に転化できれば合格を目指すことへの恩恵は絶大だ。受験生にとって時間は最高で最良の資源であるのだから。
スマホ対策の再確認
では特にスマだが、勉強を始めるに際してこれを我が身から遠ざけ。「ジャ勉強する直前までって使って良いよね」とお考えであればそれは浅見だ。スマホは面白さつまり快感を与える代償として人の集中力(これに関わる有用な神経伝達物質)を自身に向けさせこれを大いに消費させる。よって勉強の直前までスマホ弄りをしようした人がは集中力を勉強に発揮することが困難だ。
そうした鬼神的な影響力を顧慮すると勉強の直前にスマホを遠ざけるよりも勉強する直前よりもできるだけ前からそれを隔離することが賢明だ。例えば帰宅後に勉強するなら、スマホを通知音のしない設定(できれば電源を遮断する)にして玄関の棚にでも置いてこれを遠ざける。玄関におけないなら勉強の場からできるだけ遠ざけた場所に同様にして置き去る。

スマホに似て鬼神のような影響を自らに与えるゲーム機やテレビも同様にする。前者は本試験が終わるまで箱にでも入れて納戸にでも収納する。テレビは勉強の場から遠ざけこれの通りすがりにウッカリスイッチを入れてこれに見はまらないようにリモコンの類は目につかない場所にかたづける。なんならそのコンセントも抜く。
「スマホでそれじゃ友だちなくすよ」とご心配であろうか。仮にそうならばその友だちも影響を及ぼす鬼神の類だ。であるなら「今は集中したいことがあるから返事がおれるのでゴメンね」とてもその交友を敬して遠ざける。そうして仮になくなってしまうようなモノはそもそも有用でなかったとも考え得る。無益な交流から遠ざかる生活様式は海外で重用されるゴーストモードだ。
内的な環境整備
内的な環境は2つの水準でこれを整える。1つは身体的レベル。もう一つは心的、つまり心の源泉である脳神経科学的なレベル。「身は心」からしてその2つは表裏一体。前者は食事や運動より特に睡眠時間の確保でこれを展開する。試験勉強と言うと、特にこれからの追い込み期間、「四当五落」と私のような昭和の世代は睡眠時間を削減した。もちろん今の人も往々にして睡眠時間を圧縮しにかかる。
実際、日本人の平均的なそれは6時間程度と諸外国に比して1時間から90分ほど短い。一方、睡眠不足はご経験のように「眠くてボーッとする」とお感じのように圧倒的な集中力の欠如を招待する。この国の受験生に限らず集中に悩む大きな訳はこれだ。私たちの睡眠不足は集中に必要である次に挙証する試験勉強に極めて有用な脳内物質の生成に強く影響するからだ。

まず、慢性的な睡眠不足はモチベーションや集中力、認知機能を司る神経伝達物質ドーパミンの受容体密度を減少させる。ドーパミンを生成する内的な戦略を大いに低減する。ドーパミンによる達成感などの快感に関わる報酬系(意欲を生み出す仕組み)の働きを低下させる。眠気を覚える状態で「何だかやる気でないよ」となるのは気合いの欠如でない。睡眠の不足が原因だ。
次に、十分な睡眠が取れない人は、覚醒と睡眠の調節に関与する物質であり日中の活動によって脳内に蓄積しして、眠気を誘発アデノシンが過剰に蓄積し、脳の情報処理能力が低下する。言うまでもないが常時において頻繁に眠気を覚える。これにより、思考のスピードが落ちて集中力が散漫になる。この状態は十二分にご自覚であるはずだ。決して根性の不足でなく睡眠のそれが元だ。
更に、睡眠不足が覚醒レベルを調整して過剰に注意力を高める(周囲に注意が及び結果的にしたいことに集中できなくなる)ノルアドレナリンの過剰分泌を引き起こし、ストレス反応を強めることで注意力が散漫を誘発する。「寝不足でなんかイラつく」とご自覚であるのは最たる睡眠不足の現れである。有用な小分けにした失敗にも動揺してしまう。悲しくも当然のことだ。
他にもあるが同様にストレス過多で注意散漫な状況は睡眠不足であるならば試験勉強に必要な集中力を確実に浸食する。貴方にも到来する。何れにしても以上は睡眠を身体的な水準として述べたが身も心と言う様に、次に述べる心の源泉である脳神経科学的な水準でも睡眠不足はドンヨリとした暗い影を落とす。これを避けたければ心して身体的レベルでこれの解消に努めたい。
次は心的なつまり心の源泉である心的、心の源泉である脳神経科学的なレベルで整える。この実践は睡眠不足が脳神経科学的なレベルで悪影響を及ぼす状況と対極をなす。前述したドーパミンや覚醒レベルを調整し、注意力を高めるノルアドレナリンに作用する。そう聞くと「何だか難しそうで無理」と諦めるのは早計だ。心的なレベルで環境を整える方法は試みれば誰でもできる。
ズバリ、それは必要十分な睡眠の質に拘るのでなくその量を確保すること。これも最新の脳神経科学的から判明しているが、脳内環境の適切な維持のために必要であるのは睡眠の時間だ。睡眠の途中でトイレに立って覚醒したり夢にうなされて目が覚めたりして睡眠の質を気にすることは不要。何れにしてもこの量を7時間から8時間とするのがお勧めだ。
脳神経科学的な集中法
効果的な勉強を助ける前述した脳内物質の生成を誘発できる方法は次の達成に必要な行動すれば必ず達成できる目標を設定することだ。目標と言っても大げさに構えることは不要。例えば「今夜は法規の過去問30題で2肢だけ正答しよう」と紙に書く。それが面倒ならご案内の通りに1~2分間のイメトレをする。その目標が達成きている状況を心の中で呟きそれを想い描く。脳は仮想と現実とを区別せずに脳汁を出す。
そうしても脳は疲れないが体は疲れを覚えて集中を低減させにかかる。これを解消する為に1時間から90分おきに5分~10分程度の休憩を取ろう。注意、休憩だからとして決してスマホなどを弄っては駄目だ。それらが集中の元を消費してしまうからだ。そうするのでなくて休憩中は何もせずにボーッとする。実はこうする状態が学習つまり有用な脳神経組織の再構成を促進する。

目標を設定し、定期的な休憩を取ったとしても、「ケド集中できない時があるよ」とご自覚であるようにその状態は到来する。例えば苦手科目を勉強している時にそうなるのは多くの脳力を傾注しているのだから自然な事だ。だからと言って「オレ・アタシって駄目ジャン」と自己叱責に浸ってはいけない。そうするのでなく10秒間ほど意識的に放念した後に何かを一点凝視する。
例えば問題集や参考書の文字や記号あるいは染みなどをジットこれも10秒間ほど見つめる。そうするだけで集中に関わる脳汁ノルアドレナリンがジュッと放出されることが解明されているからだ。以上、心的な場で試験勉強の環境を整える方法を目標設定と休憩そして勉強中の一点凝視法としてお伝えした。「そうなんだ」と納得するだけならこれらは何の効果もないが実践すれば有用だ。
集中に関する両面戦略の実践に健闘を祈る。
Good Luck