貴方も合格を目指せる大掃除の勧め

「マインドマップ資格試験勉強法」改
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2025年12月19日号
本誌はNLPの観点から合格を目指せる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身になれる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する思考と行動にも注目する。
本誌で合格を目指す貴方にその神髄を提案して合格を支援します。

ドコデモメモを実践されていかがでしたか

こんにちは近藤哲生です。前号はドコデモメモをお勧めしました。そのメモはドコデモと称する様に眼に留まりやすい様々な場所(例えば冷蔵庫やトイレなどの扉そして窓ガラスなど)に思考(例:「試験に落ちたらどうしよう」と心配する)や感情(例:「今の調子だと不合格になりそう」と不安な気持ち)を書き記す。

その行為によって、頭の中を占拠して勉強に集中する事を阻害する考えや気持ち即ち主観的な認知を文字にすることで外部化つまり客観的に認知する。結果、「岡目八目」と言う様に内的な認知を認知するメタ認知が可能になれる。「オレ・アタシって言う人はこんなことで悩んでいるのか」と自身を理解でき問題解決に導ける。

つまりドコデモメモは例えばセルフコーチングとして機能する。ホワイトボード用のマーカー(書いても消せる筆記具)だけあれば何時でもドコ(但し襖など書いたら消せない場所の除く所)デモできる。開かないと書き物を見られないノートを使うよりもドコデモだと目にする機会が多くメタ認知を促進できて有用だった。

試験勉強で絶えないお悩みの典型とは

それがこの時期にもあるあるな次の悩みや気持ちだ。
「勉強に集中できなくてイラつく」
「参考書に集中したいのに気が散る」
「法文の読解に集中したいけどできない」
そう「集中」が悩みやご相談の強固な中核である。

流行のアニメに限らず、集中は能力発揮に不可欠である様相は学生時代の定期試験や大学受験の勉強に於いてご経験の通り。実際、集中できれば、コスパ良く覚えたい事を覚えられ、理解したい事柄が理解できる。であるから集中と効率的な勉強は酒と肴の関係に似て不可分の関係をなす。勉強に集中できない悩みは実に大きい。

では、例えば勉強に集中する事はどうすればできるのか。勿論、その方法は本誌で繰りかえして述べてきた。その1つは集中ができる状態を待つのでなく、それができる状態を型にハマる(例えば参考書や法令集を音読する)ことで自己構築する。事実、音読と言う型は僅かに数分で脳機能を確実に更新させて集中力も喚起する。

しかし、そうした型にハマっても尚、数分後に集中できない注意の散漫に塗れる方が存在するのも事実。「さっきまで集中できていたはずなのに気が散って法令集を読み進められないアタシ・オレってどうしたの」とお悩みになる。大切さを分かっているから集中できない悩みは切実だが、そうすることはどうすればできるのか。

勉強に集中力ができる環境づくり

それが勉強机まわりの大掃除だ。「ん、大掃除って何?」と実に良き問いだ。この答えは、脳神経学的な観点からして、勉強にも集中する為にそれが必要不可欠、むしろ大いに推奨できること示す。それが集中に必要な脳内リソースは集中を要した仕事が貴方に集中から解放される息抜きを求めるように集中力の有限性だ。

貴方の貴重な集中力を浪費させるモノが机周りに存在した場合、それらは密かに着実に貴方の集中力を「こっちを見て」とかすめ取る。この現象を既に認知して勉強ができるいわゆる秀才たちの机周りは、勉強に無関係な一切を排除して極めて質素である。合格指向の勉強環境と呼ぶに相応しい集中に資する状況を呈する。

勉強机まわりの大掃除と言っても、ただ机を綺麗に拭いたり、足下周りに掃除機をかけたりする以上の片付けをする。ズバリ、勉強を始める為に集中しようとする気持ちに水を差したり、勉強に集中し続ける気持ちを妨げたりする一切(いつか読むつもりだった積ん読本や雑誌や漫画本あるいはなど)を廃棄、整理する。

勉強の集中を妨げるモノを片付ける最初の一歩

勿論、その整理の方法として、例えばそれらの一切を一気に目に届かない場所に整理する。特に、雑誌や漫画本は集中を阻害こそすれ促進することがない。加えて積ん読本も目に入る度に「何時読むの」と囁きかけて集中を酸が金属を腐食するが如くに侵食するからだ。特に前の2者は整理と言うよりもむしろ捨てるのが賢明だ。

最後の1つは捨て難いなら、段ボール箱にでも入れてクローゼットなどに仕舞い込む。しかし、「目に留まる様にした積ん読本はその内に読もうと思えるからクローゼットなんかに仕舞えない」と異論もあるだろう。うん、私もそうしてきたのでよく分かる。ところが、その目に留まるそれ自体が集中を妨げるのも事実。

他方、中身を見なくても本の背表紙だけでも見る意味があると思うのならばスマホの写真に収めればこと足りる。休憩時間にでもその画像を眺めればよい。「それじゃ見るのも忘れるのが心配」と思うだろうか。それならばそれこそ朗報だ。「忘れるよう本って読まなくてい良くネ」とその報せは囁いているでもあるのだから。

その他の小物にもご用心

その他には使っていないカード類、ポイントカード、セールスレターやお知らせの類など、その内に使ったり目を通したりしようと思って机の上やその引き出しの中に置いたり溜めていたりしてきた類いだ。目に留まる度に「いつ見て・使ってくれるの」と囁きかけて勉強への集中を少しずつ削ぎにかかってくるので要注意である。

勿論それらも一気に捨てるに越したことはない。実際にその存在が貴方の注意を誘いつまり集中を分散させるのであるからだ。だが、「捨てるのって何かあるかも知れないのでできない」と執着が起ち上がってくるだろうか。であるならば、これも何かの封筒類にでも入れて積ん読本の段ボール箱に収納して納戸にでも片付けよう。

受験が終わってそれらを取り出して見るとよい。「何かあるかも知れないので」と思っていたことが笑えるほど何もなかった。つまり、捨てても良かったと分かるはずだ。「何かあるかも知れない」は実際に何もなかった。その結果としてただ机の上や引き出しの中に置きっぱなしになったのだから。いずれにせよ片付けよう。

スマホの中身もリストラしよう

更に大掃除として徹底することをお勧めできることがスマホの中身。遊び心を誘うゲームや動画やニュースサイトのアプリ類の片付けだ。それらは特に待ち受け画面から一掃する(できれば削除する)のが得策だ。休憩で目に留まる度に「遊んで暇を潰そう」と貴重な時間むしろ集中力を消費するように誘惑してくるからだ。

それらを削除できないのであれば、待ち受けでない何度かスワイプしてやっと開ける画面に作ったフォルダの中に片付けてしまう。要するに片付けたそれらを簡単に弄れないような所に仕舞い込む。そのようにすれば、面倒なことを避ける脳の性質からして、スマホの特に集中力を縮減してかかるアプリから脳自体を守れる。

加えて、注意を誘い結果的に集中力を低減するアラームの類もオフにしてしまおう。その類は結果的にゲームをさせたり動画を視聴させたりする様な巧妙なアルゴリズムで作動している。これを目にしたり耳にしたりすることが集中力の発揮や維持に極めて有害だからだ。「君主危うきに近寄らず」はスマホの中身ににも通用する。

そう言えば1週間もすれば聖夜、煌びやかな雰囲気が満ちる頃。勉強に専念する為に集まりに参加しなくても、お洒落にも気を付けたくなる頃だろう。お洒落と言えばそうパリジャンだ。その心は引き算だと言う。単に地味にするのではない。「何が必要ないか」を問い直す。自分らしさを際立たせるミニマルな美学に徹する。

私たちの集中力の発揮や維持も「引き算の環境」に息づく。「集中に何が不要か」を問い直す。合格を目指すに相応しい本来の集中力を際立たせるミニマルな学習環境にその力は輝くのだよ。

机やスマホの大掃除にも健闘を祈る